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EMSi Fellow Community Magazine

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EMSi(Essential Management Science institute)Fellow Communityの皆さんの記事を集めました。 EMSi Fellowとは… もっと読む
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2023年7月の記事一覧

回復共同体

映画『プリズンスクール』を再び観ました。TC(Therapeutic Community)回復共同体というプログラムを実施されている方々、インタビューする映画関係者、参加する受刑者同士の対話のすばらしさに驚嘆します。 人は自分の関心のある事にしか目を向けていないため、歪んだ認知のままに生きています。たいていは適応的に行動して人間関係を保っているので、認知が歪んでいることに気づきにくい。 日常的に虐待を受けていると、「これくらい、たいしたことない」と周りの人に手を出してしま

健康学

WHO(世界保健機構)の『健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます』という定義が好きです。 簡単に言うと、自分のやりたいことがわかっていて、それができる状態ということ。 人の社会は、ずいぶん前から奴隷制があり、それは、自分のやりたいことがわからなくなって、人を支配することで満たされるという歪んだ精神が蔓延しているように思う。 一番の基本はセルフマネジメントです。 他者の幸

身体は考える

>「論理よりも感覚の方がはるかに優れている」 >状況を改善させるためには「感覚の再獲得」が重要な鍵 >不可欠になってくるのが「身体感覚」です。 なぜなら、体が先行して考え、切り拓いてくれるからです。 物事が細分化してマニュアルだらけになっている昨今。 このように書かれていて安心しました。 一方、 >「知の外部委託」 >「知の家畜化」 >嫌悪の向こう側を切り拓こうとする「想像力」と、嫌悪のままにそれを潰そうとする「獣性」の綱引き >「欲望」や「負の感情」は直感に偽装しやす

協生農園、夏

春日部にあるお茶農園の一部をお借りして、地域の方々と共に畑で協生農法を行っています。生命力あふれる記録です。 協生農法は畑の土の中をかき混ぜない、耕さない農法です。 協生農法マニュアルを読み解く〜第1章 総論「協生農法の定義」〜 | すずなり農園 (suzunarifarm.com) 私たちは昨年の秋分の日から始めました。 畝を作り、果樹を植えて周りに丸く苗や種を混生で植えました。 お借りする前に農園の方が耕運機をかけていたので、表土が覆われていない状態でした。 植えた後

バナナの魅力を100文字で伝えてください

『バナナの魅力を100文字で伝えてください』  柿内尚文 2021年 魅力的な内容の本でした。 How to とは違う、もっと人として素敵になれるような。 伝わる事について本質的なこと。 相手目線、やはり、思いやりということですね。 料理とか日々の振る舞いにも通じます。 ほんの少しだけ以下に引用します。 【伝える技術 → 伝わる技術】 ① 「フリ」と「オチ」の間にあるもの   意外性、驚き、新奇性、憧れ → 人の関心や興味が生まれる ② 比較する ③ ファ

稲は多年草

稲の多年草化栽培に参加しています。写真は5月に再度出てきた稲の芽です。 冬季にも水を流すことができる田んぼでは稲を多年草として育てることができます。冬でも多くの生物が生息できること、田植えがいらないこと、土をかき混ぜないので土中環境が保たれるなどの特徴があり、種ではなく地下茎で増えることもわかってきました。 自然に次々と芽が出るので刈り取りは実ったところから手作業で行います。 今の日本では多くの田んぼの水が地域で管理させており、冬季に水を流しておくことができない現実があります

生命の網のなかの資本主義

生命の網のなかの資本主義 ジェイソン・W・ムーア著  訳者 山下範久/滝口良 2021年 とてもしっくりくる内容でした。 以下に、一部を引用します。 稲の多年草化栽培と協生農法に関わっているので、関係する事を書きましたが、この本の内容はもっと本質的に深く全体を見て書かれています。 いいと思われたら、ぜひこの本を読んでいただけましたら幸いです。 すなわち文明を人間存在だけからなるものとみないで、「人間存在のサンゴ礁」としてみたいのだ。システムの物理的構造、ものの見方、そして