砂詠

このまま世界が終わろうとも

世界に好きだと言い続けよう

明日と昨日が引き裂かれても

見事に実った果実を愛でようではないか

砂に埋もれる木々の葉に

赤き緑が黄色に染まる

人々はただそれを白と呼ぶのだが。

その違いに気がつく夜は、

寂しさの幾ばくかが

自分の孤独を土に返す

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