情報

情報は、古来「読み取るもの」だった。
風を読み、光を読み、水を読み、木々を読んだ。
特別なものが「交感」し、それを「対話」と呼んだ。

現在、情報は「呼びかけるもの」になっている。
オープンザセサミー。
ちょっと親切な山彦のように、
呼べば応える。

最終的にいきつくところは、
個人の神からの、
「神託」であろう。

知りたかったものが、
欲しかったものが、
望む前に提供され、
提供されて初めて、
「私はこういうものが欲しかったの」と。

ものごととはまわるくつながっている。
だから、行き過ぎるとその順番は途端に入れ替わる。

それを「幸せ」とするかは、
まだ私には判断つくまい。

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