情報
情報は、古来「読み取るもの」だった。
風を読み、光を読み、水を読み、木々を読んだ。
特別なものが「交感」し、それを「対話」と呼んだ。
現在、情報は「呼びかけるもの」になっている。
オープンザセサミー。
ちょっと親切な山彦のように、
呼べば応える。
最終的にいきつくところは、
個人の神からの、
「神託」であろう。
知りたかったものが、
欲しかったものが、
望む前に提供され、
提供されて初めて、
「私はこういうものが欲しかったの」と。
ものごととはまわるくつながっている。
だから、行き過ぎるとその順番は途端に入れ替わる。
それを「幸せ」とするかは、
まだ私には判断つくまい。
ここから先は
0字
¥ 100
本文は基本的に無料です。読み終わった後、ちょっとでも「はっ」とするものがあったら、「投げ銭」をお願いします。本を購入する資金にします。その数百円が、かけがえのないものになります!