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#140 鈴木修スズキ自動車会長が交代で考えるトップの引退時期

経営トップの引退時期で悩んでいる経営者の方も多いと思いますが、先日スズキ自動車の鈴木会長が引退されるようです。鈴木さんの例を紹介しながら、経営者が頭を悩ませるこの議題に対してお話していきます。

まず、鈴木修氏の経歴について軽く紹介していきます。
1958年にスズキ二代目社長鈴木俊三氏の娘婿としてスズキ自動車に入社後、1978年同社代表取締役社長に就任します。2000年には同社代表取締役会長しました。以後、何度も次期社長候補へ役職を譲りましたが、後継者の急逝などが相次ぎ、幾度と社長職や会長職へ復帰します。このような経緯があり、長年もの間スズキ自動車のトップとして牽引し続けてきました。

東京商工リサーチや中小企業庁の調査によると、やはり中小企業の経営者の年齢は年々増加傾向にあるようです。また、高齢になるほど業績が悪化してしまうといった調査もあるようです。

そういった背景があるなかで、経営者の交代が遅れている理由はどこにあるのでしょうか?
①後継者がいない②資金が不足する③周りが引き留める④経営者が辞めない
などといった理由が挙げられます。

では、どのタイミングで引退をしていくのがよいのでしょうか?もちろん、諸説ありますが、坂本光司先生の著書「経営者のノート」(あさ出版)によると、
①3年間赤字経営を続けたとき
②事業意欲がなえてきたとき
③後継者が育った時
といったタイミングが良いとのことです。

また、予め引退時期を決めておくことにもメリットがあります。
①引退時の選択肢が増える
 後継者に任せるのか、会社に売却するのか等、引退時を決めておくことで選択肢が増えます。逆に、引退時を決めないと慌てて引継ぎを行うこととなります。
②後継者にとっての時間的な余裕ができる
 次期経営者として身に着ける知識やスキルを準備する時間ができ、周囲も彼らを協力・サポートする余裕ができます。
③先代の社長と一緒にやってきた番頭さんらの退職を促すことができる
 彼らにとっても後輩への引継ぎを逆算して考えることができるので良い効果が持てそうですね。

引退後は、別事業を始めたり、第二の人生を楽しんだり、しばらく会長として経営をフォローするといった形で活動するのもいいですね。

まとめ及びメッセージとして、
社長の交代時期を決めて明言することで回りが育つ、十分な準備をしたうえで引継ぎができるなどメリットが多くあります。楚業者は会社が自分の子供のようなものですが「かわいい子には旅をさせよ」の精神で我慢してみるのも大事ですね。

これからも実践経営大学で学んでいきましょう。

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