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NZワーホリ 怠惰な生活を送るという贅沢は自分にはもうできないのかもしれない


NZワーホリをしていた時にラーメン屋、お寿司屋をそれぞれクビになったあと、ハウスキーパーの仕事(ホテル等の部屋を掃除する仕事)を見つけてそこで働く事になりました。

そこの職場にはワーキングホリデービザとして働いている人が自分と合わせて7人いたのですが、それ以外のコーワーカーは殆どが年配のおばさんだったので、今までのレストラン等の若い人中心の職場とは異なる雰囲気で働く事になりました。おばちゃんたちに囲まれて働く環境は自分の人生でめったに無く、貴重な経験だったのでそこで思ったことを文章にまとめました。

# ワーホリ勢の同僚は自分以外チリ人


僕以外全員チリ人でした。本当によく喋るし、廊下ですれ違うたびに「大丈夫?」「調子どう?」と声をかけてきたり、お互いを常にケアしている感が感じられた。詳しくはこっちに書いてあります。

# おばちゃんたちが孫のように特別扱いしてくれた


基本1人で部屋を清掃するのですが、おばちゃんが自分と同じフロアを掃除していて僕のことが視界に入ると「何か必要?」「部屋で食べ物見つけたよ!」「休日どうだった?」「今度の休日は何するの?」「可愛い子見つけた?」とかとにかくよく話しかけてくれました。これは僕の事を特別扱いしてくれていると言うよりも、おばちゃんたちはとりあえず知ってる人を見つけたら口から音を出さないと落ち着かないような生き物なのかもしれない。と彼女らと沢山同じ時間を過ごしていて感じた。そして大体話してる内容は昨日と同じだったり、わざわざ人に話しかけてまで言うような内容のものでなかったりする笑笑

休憩時間になるとインド人のおばちゃんが庭で栽培した果物(↑サムネ!)や家で作ってきたカレー、ビスケットをよくくれた。他のおばちゃんやチリ人のお姉ちゃんたちも休憩時間になると部屋で見つけた食べ物を自分のために持ってきてくれたりした。(男自分一人だったから王様気分だった)

他のインド人のおばちゃんは、自分と同じ歳くらいの孫が要らなくなった服を定期的に僕のために持ってきてくれた。他のおばちゃんはサモアのシャツを「記念に」と言って僕にくれた。貰ってばかりで申し訳ないと思ったけど、自分のおばあちゃんも孫に何かをあげる事を好きでやってたような気がするからまあこんなもんなのかな。。(いやもっと感謝しろよ自分)

沢山可愛がってもらった。本当に恵まれた環境だったなー。

#ラフに働けた


部屋を掃除している間は音楽を聴きながら出来たし、自分が持ってきたお菓子を食べながら部屋を掃除することもできた。チリ人の友達と一緒に会話しながら部屋を掃除することもできた。とにかく時間内に各部屋を掃除し終える事が出来ればそれで良かった。

#男はこれをやって女はこれをやる


男が自分1人だけだったので重い荷物を運ぶ係は全て自分に任されました。たまに小さいチェーンソーで木の板を切ったりもしました。ホテルの部屋の電球を変えるのも、カーテンを洗濯するために取り外すのも高い場所にあったので僕が全てやりました。普段みんながこなす仕事内容プラスでこれらをやっていたので、「何か不平等だな」と思った事があり仕事を減らしてくれるか頼んだら「いやでもお前男でしょ?やれるでしょ?」と言われました。やっぱりおばちゃんたちは男のやる気の出し方を分かっているなと思ったと同時に”男として何かを任される”っていうのは何だか気持ちの良いものだなと思った。(男って単純だな笑笑)。

男女平等/フェミニズムがどうこうと言う訳ではないが、若い人たちと働いていると”男がこれをやって女はこれをやる”という場面にあまり遭遇しなかったが、昔の時代を生きてきたおばちゃんたちの中には(メディアに洗脳されていない彼女らには)まだ”男がこれをやって、女がこれをやる”っていうのがはっきりと分けられていると感じた。これについてちゃんと話をすると長くなりそうなので、ただそう感じたという事だけここで書いておきます。

#終わりに


ビザが切れる一ヶ月前に”NZの後オーストラリアに行くんだ”とおばちゃんやチリ人のお姉ちゃんたちに言って、「がんばってね」「寂しいよ」とか言われて感じたのは、

“今後ワーホリで会った人たち(ルームメイト、バッパーの友達、シェアハウスのオーナー、フラれた女の子たち、寿司屋のボス、ラーメン屋のボス、その他会った友達 )と再会した時やソーシャルメディアでふと自分の投稿を見つけてくれた時に自分が成長している姿をみんなに見せたい”と思うようになった。

”海外で生活してみたい”, “英語環境に浸ってみたい”,”何かカッコ良さそう”という利己的な思いから始まったワーホリ生活だけど、何だかもう自分のためではなく、色んな人たちにお世話してもらったからこれらを台無しにしたくない、彼ら彼女らに自分が成長した姿を見せるためにも今自分は生活をしているような気がする。もう怠惰な生活を送る贅沢は自分には無いのかもしれない。何かを成し遂げて成長した姿をみんなに見せるために

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