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俳句と短歌

大きなマンションの陰になっていて、地上波が届かない。
無料でケーブルテレビに入っている。
と、知ったのは、引越してから10年目。
テレビが映らなくなって、電気屋さんを呼んだ時だ。
大雪で、ケーブルの機械がズレたらしい。
すぐさまケーブルさんに電話して、恥ずかしながら……と白状したら、このエリアは無料なんで、名義変更だけしときます、と言われた。
良かった。10年分、使用料払えと言われる覚悟だった。

と、言うわけで、ケーブルテレビの番組を大っぴらに見始めた。
なんで映るんだろ?と10年スルーし続けたのは突っ込まないでいただきたい。

せきしろ氏と又吉直樹氏のお散歩番組が、ケーブルで見られる。
ゆっる~い感じが好きだ。
締めに、自由律俳句を二人で詠む。
又吉氏のは、少し説明くさい。
せきしろ氏の俳句が好きだ。

せきしろ氏が何冊も本を出していると知り、ブックオフを回った。
見つけたのがヘッダーである。
偶然、当方の好きな西加奈子先生との共著であった。
西先生は「きいろいゾウ」が一番好きである。

俳句の本があるかな、と探していたが、
短歌の本じゃん!と購入。
しかし、企画の段階でせきしろ氏が
俳句と短歌を間違えていた、とはじめに書いてあった。
まさに、せきしろ氏らしい。

お二人が、数人の講師の出すお題に即した短歌を詠む。
時に褒められ、時にツッコまれ、三人で大笑いするのも楽しそうである。


当方、短歌も俳句も嗜まないが、書物として読むのは決して嫌いじゃない。
生まれて初めて、詠んでみることとする。
お題はもちろん、「推し活」で。

君の声 かき消すほどの 皆の声
入りたいよな 見ていたいよな

君がため 惜しからざりし遠征費
そのくちびるに 名を呼ばれたい

おそまつ。

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