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英文履歴書(CV)の書き方(テンプレ付)

twitterで大きな反響をいただいたのでnote記事でまとめます。


1.CV(英文履歴書)とは?

CVとは、その名のとおり英文の履歴書ですが、日本語で書いた履歴書を英語に翻訳するだけではNGです。
日本での履歴書と海外での履歴書は記載内容、記載方法が全く異なります。

CVは大学院留学や海外就職の際に提出が求められます。
実際に英国大学院への入学、ロンドンの現地企業への就職活動で内定を得ることができた経験から、ここでは、主により難易度の高い海外就職を前提にCVの書き方について解説します。

2.CVのポイント

最大のポイントは、「読み手の立場になって書く」こと。

「自分が伝えたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」を書きましょう。
海外就職では、CVの読み手は「人事(HR)」よりも「将来自分が一緒に働く部署の同僚や上司」を想定すると良いでしょう。(彼らが面接官になります。)

具体的には、以下の点を意識しましょう。

① 簡潔明瞭に必要なことだけ書く

・CVは1枚にまとめる*1
・Job Description(職務内容記述書)でRequirement(必須条件)とされている経験やスキルを有していることを一目でわかるようにする
・「やったこと」ではなく「実績」を書く
・採用に直結する内容だけを書く
・(企業が求める)キーワードをバランスよく入れる
・CVは企業ごとに作成する

倍率の高い人気の業界や職種では、CVはスクリーニング段階では、1枚あたり5~10秒しか読まれません。
また、AIでスクリーニングしている企業もあります。
オックスフォードMBAでも入学前にVMockというAIを使ったCVチェックツールで一定の点数以上を取ることが求められます。

簡潔明瞭に、読み手の立場になってCVを作成することが重要です。

日本人がよくやってしまうミスは、日本の履歴書のように、ただ会社名・部署名・役職名を並べて「やったこと」だけ書いてしまうことです。日本では有名企業であっても多くの場合、海外では無名です。説明責任は自分にあります。看板、肩書きが大事なのではなく、具体的に何を成し遂げたのか、どのようなスキルを得たのか、応募する会社・職種にどのように貢献できるのかが大事です。

*1:例外として応募職種に関連する職歴が10年以上ある場合や、研究職で論文等を記載する場合、芸術系でポートフォリオを記載する場合などは2枚以上になることもあります。

② お作法を守る

CVには暗黙のお作法があります。
以下の体裁を守っていないと内容が素晴らしくても読んでもらえない可能性すらあります。
通常の英文法とは異なる独特な書き方をします。

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1,249字 / 2ファイル

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