古代の名前を理解するための基礎講座4
前回、前々回に引き続き、古代の日本語の基本法則のお話です。
今日のテーマは母音連続忌避です。
古代日本語には、母音連続は徹底的に避けられるという現象が見られます。この法則の説明には、ローマ字を使った方がわかりやすいので、ローマ字を交えて説明していきます。
たとえば、金打(かねうち、kaneuchi)、高市(たかいち、takaichi)といった言葉には、下線部のように母音(a,i,u,e,o)が連続している箇所があります。古代人はこれが本当に嫌いなので、何とかしてこの状況