エヴァ以後の系譜
「日本アニメの革新」の自分用の補足のため(2回目)に、セカイ系と日常系について書いておきたい。まあそんなに詳しくはないのでざっとなぞる程度で。
オタクについて
たまに参照するけど見るたびに世代の定義が変わっている気がする(笑)。Internet Archiveの2019年の記述より引用し、まとめると概ね以下のようになる。だいたいで良いと思う。
オタク第三世代が「セカイ系」で、第四世代が「日常系」ということになるだろうか。では第五世代が「異世界系(なろう系)」かというと、そうではないところ(よくわからない)がやっかいなところである。「〇〇系」で説明できる時代がもう終わっている気もする。
それとも宮台真司や東浩紀などの「〇〇系」という論者がいなくなったのかも。正直別にどうでもいいからね(笑)。
セカイ系から日常系へ
要するに「ほしのこえ」「ハルヒ」「らきすた」「けいおん」なのである。
新海誠とギャルゲーのアニメ化を行っていた京都アニメーションが起こした一連のブームがセカイ系と日常系なのである(ざっくりしすぎ?)。この流れを振り返ってみたい。
ほしのこえ
冒頭からポエムが炸裂するセカイ系は正直いってあまり好きではない。リアルタイムでは知らなかった。届いてこなかったのである。ほしのこえは聴こえなかった。
そんなわけで個人的にはセカイ系の評価は低く、逆に届いてきた日常系の評価は高い。日常系もリアルタイムではなかったけれど、見たときに「時代に合っている」と思ったものである。基本的にギャグアニメだし、気軽でおもしろいしね。
もちろん、好きな人を否定したりはしない。天気の子とか好きだし、すずめの戸締りも楽しみにしている(配信で)。
涼宮ハルヒの憂鬱
https://www.nicovideo.jp/watch/so29049507
「セカイ系」から「日常系」へ。
無料じゃないし(笑)。アマプラのdアニメだと第1話無料です。
らきすた
https://www.nicovideo.jp/watch/1293105111
聖地巡礼ブームを起こした日常系の代名詞(ですよね?)。
けいおん
https://www.nicovideo.jp/watch/so34345746
日常系の完成は「けいおん」らしい。異性すら出て来なくなるっていう…。
制作側の見解
アニメイズデッド
「らきすた」「けいおん」ではパンドラの箱を開けてしまった。
ポジション的に新選組や白虎隊に近く、烙印だけ押されかねない。評価されるのは死後になってからで、華々しく散りそうではある。
2016年問題
問題というほどのものでもないけれど、2016年は「シンゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」の大ヒットの年で、京都アニメーションの「聲(こえ)の形」もヒットしている。それなりの(かなりの?)インパクトのある年だった。
大人の教養として知りたい すごすぎる日本のアニメ
Kindle Unlimitedで読めるときがある。「シンゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」や、他にジブリやガンダムに言及している。
シンゴジラ
君の名は。
この世界の片隅に
聲の形
その後、庵野秀明はシンエヴァ、新海誠は天気の子・すずめの戸締り、片淵須直はこの世界の(さらにいくつもの)片隅に、京都アニメーションはヴァイオレットエヴァーガーデンをつくっている。これでやっと2020年代に近づいてきた(笑)。
セカイ系は君の名は以降の新海誠をどう見るかによるのかな。エヴァも終わったし。まどマギもセカイ系になるらしいけれど、あれはセカイ系というより魔法少女の系譜である。
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