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あたらしいいぬ

ひとに髪を洗ってもらって乾かしてもらったので、しろいぴかぴかのいぬになった気でいる。頭皮や髪のさきをやわやわと触られるのは、単純に気持ちが良かった。おもいだして、ねむくなる。涙をながすと拭ってくれた。化粧をする過程すらも種明かししてしまって、わたしはもうだめ。アイロンで髪を伸ばすのもかったるくて、今日は髪を結んだ。ねむたい夕方。


でけーソファに座っている。沈んでしまいそうだ。なんか、めんどくさくて。ひとに「傷を増やしちゃだめだよ、もう」と諭され、「わかんない、どうでもいいからなにするか」と答えた自分が なんだか年甲斐もなさ過ぎて嫌になる。高校生じゃないんだけどな、もう。バランスくらいは自分で取れるようにならなきゃいけない。余白の時間が嫌い。


そとでひととてをつなぐ、こそばゆい感じ。指先に力をあんまり込められなくて、繋いだてのひらをパーにしていたらゆるく怒られた。こういうはなしを、わたしはずっとしていました。

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