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「うつじゃなかったら結婚していなかった…。」妻の言葉に涙した話。


どーも、うつぬけマンです。

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今日は、ボクたち夫婦の9回目の入籍記念日。

昨日、一足早く、ホテルのバイキングランチでお祝いをしてきました。

いちごロールケーキ、めちゃくちゃ美味しかったです(笑)。

ボクたちは、お互い再婚同士。1回目の結婚では、共につらい思いをしてきました。

妻は前夫からの言葉の暴力をうけ、自律神経失調症に。ボクは前妻と価値観が合わず、うつ病に。

ボクたちが出会ったのは、ボクが勤めている会社に妻が派遣社員として入社してきた2009年のこと。

ボクは、精神科の入院から最後の退院をして1年後のときで、仕事はできるけど、まだまだメンタルは不安定だった。

妻の第一印象は、“明るい人”でした。テキパキと受け答えをして、笑い声がかん高く、真面目で、いつもニコニコしていました。

たまたま2人きりで仕事をする機会があり、ボクは妻に聞いてみたいことがあったので、思い切って質問してみた。 

「いつも明るいけど、何でそんなふうにいられるの?」

その質問の裏側には、過去のボクはうつ病だったので、明るく振る舞える妻がうらやましく感じたという思いがありました。

「実は私、過去に、つらいことがあったんです…。だから、人前では明るくしてるの。」

「えっ?」

妻はお腹に赤ちゃんができて喜んでいたら、前夫に「おろせないの?」と言われたそうだ。

お腹が大きくなるこどに、妻にあたりちらし、妻の心はボロボロになったと言う。

出産間近という日、ストレスのせいもあり、妻のお腹の中で赤ちゃんは亡くなってしまった。

それから毎日、妻は泣いた。夫はもちろん、ほかの誰のことも信用できなくなり、ついに妻は自律神経失調症になってしまったそうだ。

妻は勇気を出して離婚届をつきつけ、ボクが住む愛知へ引っ越してきた。

その話を聞いたボクは、今まで身内以外の誰にも打ち明けられなかったことを妻に伝えた。

「実は、ボクも、うつ病だったんです…」。

妻は驚いてボクに言った。

「えっ、そんなふうに見えなかった。だって、普通だもん。」

普通…。

その言葉が嬉しかったボクは、今まで苦しかったこと、死にたかったこと、悲しかったこと、ボクも前に結婚していたことを、次から次へとあふれるように妻に話した。

それから1年後、2009年1月31日にボクたちは2人だけで、結婚し式をあげた。

事情があって事実婚だったため、入籍はせず、新たな生活が始まった。

楽しかった。嬉しかった。幸せだった。もちろん意見が合わずケンカをしたこともある。

でも、そんなときも、いつもお互いを支え合うことができた。なぜなら、2人は過去に深い悲しみを経験した者同士だったから、です。

4月8日を入籍日に選んだのは、お釈迦様の誕生日だったから。ボクたちは新たな人生を送ることを誓い、“生き直す日”に決めたのです。

中古だったけど家を買い、年老いた母と同居をして介護を続け、昨年5月に88歳で母を送った。

いつも、どの瞬間も、ボクたちは正面から問題に向き合い、時間を気にせず、真剣に話し合ってきた。だから何一つとして後悔することはなかった。

お互いに心を病んだ経験があるからこそ、思いやりをもって、相手の立場を1番に考えて、時には自分を責めながら、夫婦の絆を深め合うことができた。

仕事を続ける、それは今までのボクにとって考えられないこと。人間関係に弱いボクは、いつも何かあるとメンタルが弱ってしまい、すぐに仕事を辞めなければならなかった。

でも今は違う。妻を幸せにしなければならない。この幸せのカタチを決して壊したくない。そんな強い想いがボクの原動力となり、何とかここまでやってこれた。

2024年4月8日。

朝目覚めるなり、妻はボクにこう言った。

「私ね、あなたがうつじゃなかったら、結婚していなかった…。」

その言葉を聞いた瞬間、心の奥深くから、とめどなく涙が溢れ出してとまらなくなったので、記事にまとめてみました。

ボクがあなたへ伝えたいこと。

それは、「苦しみや悲しみを経験したからこそ、つかめる幸せがある」ということです。

もちろん、その最中にいるときは、おせじでも、そんなことは言えない。

でも、その経験があるのと、ないのとでは、その後の人生が大きく変わります。

たとえば感動を知らない人は「感動とは何か」を伝えられないように、経験した人にしかわからないことが、たくさんある。

人は人の中で生きています。

だから悩みの9割は人間関係と言われる。

つまり、人を殺すか生かせるかは、あなた次第なんです。

「つらいから」と言って人に合わないこともできる。人との関係を断つことも。

しかし、あなたが本当の自分を知るためには、どうしても誰かのチカラが必要になります。

ボクが自分のことを「普通じゃない」と感じて苦しんでいた考えを変えられたのも、妻の何気ない一言があったおかげ。

「突然の気づき」は、そうやって訪れるものなんです。

がんばらなくてもいい。
でも、あきらめないでほしい。

それが、うつ脱出のコツにつながると感じます。

入籍記念日の朝、自分の出来事を振り返りながら、あなたへ伝えたいメッセージを1日ずーっと、考えていました。

とりとめのない乱筆を、お許しください。

いつも、ありがとうございます。


うつぬけマン

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