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「配偶者が心疾患→うつリスク高く」新聞記事を読んで考えさせられたこと。


配偶者が心疾患→うつリスク高く。

今朝の新聞記事を読んで、配偶者ではないけど、母が心不全だったボクは、昨年うつになりかけたので、興味をもち読み進めてみた。

記事の内容は、こうだ。

心筋梗塞などの心血管疾患を発病した患者の配偶者は、うつ病を発症するリスクが高いことが分かったことの研究結果を、ボストン大学と京都大学などのチームが国際科学誌に発表した。

中日新聞(2024.4.13)

チームによると、患者本人の心血管疾患と、うつ病に関連あることは報告されていたが、家族への影響が明らかになったのは初めて。

チームは中小企業の社員や家族などが加入する全国健康保健協会のデータを使い、20歳以上の夫婦約28万組について、2016年〜2022年の病歴などを追跡。

配偶者が心血管疾患を発症した夫婦と、そうでない夫婦で、生活習慣や所得、疾病歴などが似ているペアを作り、うつ病の発症状況を比較した。

配偶者が心血管疾患を発症した夫婦での発生率が82%だったのに対し、そうでない夫婦は3.36%で、うつになるリスクが1.13倍高くなった。

性別や年齢、既往歴や所得との関係はなく、入院を伴うような場合など、病状が重くなるほどリスクが高くなっていたそうです。

心不全だった母は昨年5月に88歳で、この世を去りました。

入退院を繰り返すたびに体が小さくなっていった母を思い出すと、今でも胸がしめつけられます。

母が家にいるときは、いつも不安と隣り合わせの生活。

夜中に胸が苦しいと言えば救急車を呼ばなければならない。仕事中も、「母の様子がおかしい」と妻から電話があれば、対応を考えなければならない。

中でも1番つらかったのは、入院中に病院から電話があって「そろそろ覚悟してください」と言われることだった。

死へ向かう準備を強いられるほど、つらいことはありません。

タイムリミットが否応なしにボクの心を切り刻んでいく。夜も寝られない。昼も気がぬけない。24時間、気がはりつめた状態でいると、あの頃の自分が蘇ってくる。

わけもなく涙が出てきたり、突然の不安で過呼吸になったり、どくどく、という心臓の音が高まると同時に、ネガティヴなことも高まっていく。

「このまま、死んでしまいたい」と考えはいけないとはわかっていても、理性ではどうにもならないのが、うつ病だ。

心不全の母を見守る日々は、まさにそんな感じだった。

妻に心配かけてはならない。うつっぽいだなんて口が裂けても言えない。

昨年の今頃は、母が入っている施設の近くにある公園で、散りゆく桜を見上げながら涙したものである。

散りゆく桜…。

話を戻します。「配偶者が心疾患→うつリスクが高く」となる理由はよくわかります。なぜなら、家族のことをオープンに相談できる場が多くないからです。

新聞記事の中で、「チームは家族全体を意識したケアを提供することが、予防医療の観点から重要な視点」と言われてますが、まさにその通り。

もっと正確に言えば、「経験した人同士が話し合えるピアサポートのような場が必要」と感じます。

いったん、うつ思考に陥いると、そこから這い上がるまでに時間がかかるし、「抑うつ状態→うつ病」へ進むのは、そんなに難しいことではありません。

そのためにも、ボクは経験を発信する必要がある。

「今こそ、あの長く苦しかった10年に及ぶ壮絶な闘病生活から得た気づきや学びを、あなたのために役立てるとき」と、改めて考えさせられる記事でした。

今回も、最後までご覧いただきありがとうございました。

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うつぬけマン

引用、中日新聞(2024.4.13)



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