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”全体性のたまご”という発酵的思考法

1月11日に慶應義塾大学SFCの「ワークショップデザイン」特別鼎談を特別に参加させていただきました。テーマは、「全体性のたまご」というフレームワークを探求する。

全体性のたまごとは?
建築家であり、パターン・ランゲージの提唱者であるクリストファー・アレグザンダー(Christopher Alexander)の『時を超えた建設の道(1979)』や『The Nature or Order』の考え方にもとづき、全体から部分へと分化させ、「15 の幾何学的特性」が生じるようにつくり込むことで、いきいきとした活動をデザインすることを支援するもの。(論文より引用)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/papers/AsianPLoP18_WholenessEgg_WWS.pdf

この「全体性のたまご」という思考法を持つと今後の企画制作に役に立つと思ったので整理してみます。

①人間の行動特性を活用

全体性のたまごの書き方
①大きく卵の形をぐるぐるとペンを2周して描く。
②黄身に見立ててぐるっと丸を描く
③自分が考えているテーマで大事にしたいことを書く。
④テーマを実現するために、前後横にテーマを支える要素を書き足します。
⑤卵の中が細胞の分化みたいになったら完成です。

ここで大事なことは、「まず丸を描く」こと。
人は、隙間があると埋めたくなる。この人間の行動特性を活用した思考法です。


②自分のメッセージを伝えやすい

黄身が自分の伝えたいメッセージです。企画を制作する際の、ゴール(目的)だと思います。

「このゴールが実現した先には、どんな世界ができるでしょう。」
そう考えながら、黄身の部分を考えてみてください。


③自分のアイディアを孵化してみたいと思う

この卵(企画)は、何を大事にして生まれてくるか。
そう考えながら描くと、この企画の産みの親のような気がします。

企画への愛情を感じて、この企画が実現することが楽しみになってくるでしょう。


また、タイトルのように全体性のたまごは「発酵的思考法」です。発酵は、人にとって良い菌が繁殖すること。いろいろな人に卵について意見(フィードバック)をもらうことで、発酵が進みます。


自分一人で考えて卵が腐らないように、いろいろな人からフィードバック菌をもらいましょう。

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