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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.232 映画 ロジャー・ドナルドソン「スピーシーズ 種の起源 」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 ロジャー・ドナルドソンの「スピーシーズ 種の起源 」(1995/米)についてです。


90年代のセクシーSFホラー。

当時のスーパーモデルが脱いだというセクシーな部分でちょっと話題になりましたが、やはりB級映画の匂いがするので今まで見る機会を逃していました。

ちょうどテレビ放送でやっていたので、見てみたらやはりB級で、まあB級と思えば満足でき、ちゃんとした映画と思うと肩透かしにあいます。

オリジナルがこんな感じなのに、なぜか続編が次々と作られ、またどれもが見事にB級、C級になってしまいます。

宇宙人のDNA情報で作られた絶世の美女が人間と生殖して子孫を残そうとする話。

確かに宇宙人と美女と生殖と、その男性ファンが喜ぶアイディアで90年代あまり深く考えずに作られた作品のような気がします。

今の時代ではアウトですね。

けど昔は結構お色気映画ありました。



物語は、20年前に宇宙へメッセージの信号を送った返事が来た。

その宇宙の生命体の返事は、遺伝子の不思議なDNA配列だった。

科学者グループは極秘にそのDNA配列と人間の卵子を掛け合わして生物を作り出す秘密の研究を始める。

数週間でそのDNAを注入された卵子は、数週間で赤ちゃんから少女へ成長していった。

検査を通して彼女は普通の少女ではなく人類を滅亡させる恐ろしい能力があることがわかる。危険と見なし抹殺しようと試みるが、その隙を見て彼女は研究員を殺して研究所から逃走してしまう。

彼女は逃走しながら手助けしてくれる人を躊躇せず殺して利用し、どんどん成長し、絶世の美女まで成長する。

研究所では彼女を探すために各分野のプロフェッショナルを集める。探し屋殺し屋の男、霊能力者、分子生物学者、異文化行動学の研究者。

研究所の所長は彼ら4人の考えアドバイスから彼女を追っていく。

宇宙人のDNAを持つ彼女は、自分は生殖して良い遺伝子をもつ元気な相手を探す。

後尾に成功すれば、彼女の種族は地球を支配することができる。

プロの4人と研究所の所長は、彼女の行動を推測してどんどん追い詰める。

彼女は必死に逃げながら良い男性を探すがすんでのところで邪魔される。

だが、4人のプロフェッショナルの一人の泊まるホテルに忍び込み、ついに後尾に成功してしまう。

研究所の人間たちが洞窟まで追い詰めるが、そこで彼らは妊娠して変わり果てた姿の半分宇宙人半分人間の彼女を見つけ、死闘の末、運命はどちらに・・・。



まあ、生殖を求める彼女を、科学者たちが必死で邪魔をするという、なんとも可笑しいストーリー。

けどこの映画、結構お金と人の才能がかかっている。

監督は「カクテル」「13デイズ」「世界最速のインディアン」のロジャー・ドナルドソン。製作は「13日の金曜日」シリーズのフランク・マンキューソ・ジュニアとデニス・フェルドマン。撮影は「スピード」のアンジェイ・バートコウィアク、音楽は「告発」のクリストファー・ヤング、美術はジョン・ムート。怪物のデザインを「エイリアン」のH・R・ギーガー、「スター・ウォーズ」「レイダース 失われた聖櫃<アーク>」のリチャード・エドランドが視覚効果監修を、「ゴーストバスターズ」「アビス」のスティーヴ・ジョンソンが特殊メイク。

スタッフは一流ばかり。

出演は「ガンジー」「ボビーフィッシャーを探して」「シンドラーのリスト」のベン・キングスレイ、「レザボアドックス」「キルビル」「テルマ&ルイーズ」のマイケル・マドセン、「エリンブロコビッチ」のマーグ・ヘルゲンバーガー、「プラトーン」「バード」「スモーク」のフォレスト・ウィテカーら。「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリーナ、そして主人公宇宙人DNAを持つ美女役にフランスのスーパーモデルのナターシャ・ヘンストリッジ。

もう役者人も豪華。





なのにB級w 

もう皆お色気SFホラーのアイディアに「面白い!」と思ってしまったのでしょう。

自分も見るまではどんな面白さなんだろうとワクワクしていました。

エロは世界共通でモチベーションになるし、失敗にもなるのでしょうか。

まあ主役のナターシャ・ヘンストリッジの美しさは格別でしたが。

もうそれだけw

当時「世界一美しいエイリアン」と呼ばれていました。

若い頃これを見たらものすごい思い出になったでしょうね〜w

今日はここまで。




子供はSFで満足。かくて大人の男女はこのシルと称するタネとり女が男を誘うそのシーン。実はこれこそがこの映画のいやらしき狙い。女は遠慮もなくパーティーの中から男を誘い出し、別室でみるみる全裸。男はたちまちズボンを落とす。この男のだらしなさの最高映画。これはSF映画と同じくSEX映画。しかれどもさすがM・G・M、きわどさの一歩手前でこのSEXスリルをとどめるあたり、安心してジャリ連れのママもごらんにゆける。
/淀川長治

淀川さんテレビ以外の評論では結構口が悪いんですねw




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