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春風亭一之輔 独演会


はじめに

私のできごと

昨日2月26日(月)の夜、春風亭一之輔さんの独演会
『ありがとう道新ホール 第207回 春風亭一之輔 独演会』
を観に、札幌へ行ってきました〜!

人が入らないよう撮るのに苦労しました汗
よって、変な角度からの撮影に笑

最近落語を中心に、歌舞伎・美術品的なもの・クラシックを中心とした音楽に興味があり、勉強中の私。

その動機など

勉強中とは、当然それらに関する本を読んだりもするのですが、
「何が楽しいのか?」
「何がわかるとより楽しめるのか?」
を学んでいるということです。

つまり、生で観て・聞いて・感じることが、その何よりの近道と思い、機会があれば積極的に行くようにしています。

12月10日に予約をし、2ヶ月半経ってようやく当日を迎えたといった感じです。

本題

下準備

この日は、だいたい5時過ぎくらいに会場へ到着しました。
仕事を少し早退させていただいて・・・汗

開場は18時。
まずは、道新ホールの場所や行き方を確認するために、入り口まで行ってみることにしました。

以前も行ったことがあるのに、地下鉄の出口が変わると一気に迷子になる私・・・
少し遠回りした感がありましたが、無事発見しました。
ビルのエントランスには、「道新寄席」というのぼりが立っており、
「よし!会場は間違いなくここだな!!」
と確認をして、再び地下街へと戻りました。

軽〜く腹ごしらえをしながら、本が読める落ち着いた場所、すぐ席を立たないと気まずいなぁ〜と感じるようなことがなさそうな場所をブラブラ探します。
その場所は、札幌大通りの地下街「ポールタウン」というところ。

ものすごく長〜い通りの両サイドに、お店がびっしり並びます。
シャッターが閉まっているところなど少しもありませんでした。

いよいよ端に差し掛かり、そろそろ引き返そうかなぁと思っていた矢先、いつもの「M」で始まるハンバーガーのファストフード店がありました!

無意識に吸い込まれる私w
年に何度か食べたくなるんですよね〜
と言いながら、今年すでに2回目?3回目?
まっ、月一ペースということで、良しとしましょう♪

1時間程度本を読みながら、人間観察をしながら、美味しくいただきました!

春風亭一之輔さん 登場!?

腹ごしらえも終わり、いよいよ会場へ!
入り口に差し掛かると、続々と建物(ビル)内に人が吸い込まれていきます。
今日は満員かなぁ〜??
さすがは、笑点芸人で日本一チケットが取れない男とメンバーから言われているだけあるなぁと思いながら中に入ると、先ほど確認したのぼりの横に関係者らしき人の姿が。

大きな声を出して何やら話しています。
私が到着したのは、開場の数分前。
まだ開場していないから、そのことで色々説明をしているんだろうなぁと思ってさらに先に進むと、だんだん内容がはっきりと聞こえてきました。

「一之輔さんの乗った飛行機が遅れている。」
「開演時間の目処は、いまのところ立っていない。」
そんな内容でした。

それを耳にしたのは、1Fエントランス。
道新ホールは、大きな会場がビルの8Fにあります。
1Fには、大きな人だかりとなっていました。

1Fにいても仕方ないから、とりあえず上がろう!と思いエレベーターへ。
8Fに到着すると、道新ホールへ行ったことがある方ならお分かりと思いますが、いわゆるエレベーターホールと言われるような部分が非常に狭いんです。
狭いというか、バッファーが無いというか、もう直ぐ目の前が会場入口で”もぎり”の方がすぐそこといった感じなんです。

エレベーターのドアが開くと、そこもまた目の前に大行列というか、人だかりができており、なんとかギリギリエレベーターから降りることができたという感じ。
エレベーターという乗り物から降りるのに、そこから再び満員電車に乗り込むという変な感じw

都会とはこんなもんか・・・
毎日大変だw

それでも若干定刻より遅れて会場が開始されました。
ただし、開演時間が不明なため、時間に余裕のない方は払い戻しをするので申し出て欲しいという形でのスタート。

何人かちらほらと申し出る姿を見受けました。

正直私も悩みました。でも、
「せっかくきたんだから!」
「わざわざ仕事を休んでまで!!」
そう心の中で自分と会話し、入場することを決めました。

入場、そして親切な会場スタッフ!

席を探して腰掛け、本を読んで少し経った頃、開場アナウンスが。
「現在、春風亭一之輔さんが、飛行機到着遅延の影響により、予定の時刻での開演が難しい状況です。わかり次第お知らせします。」
といったようなアナウンスが流れました。

また数分後、同じような内容のアナウンスが。

そしてまた数分後、アナウンスのチャイムが・・・
またさっきと同じ内容かなぁと思いきや、
「現在、春風亭一之輔さんは新千歳空港には到着しています。只今、札幌へ向かっています。」
という内容。

おっ、とりあえず北海道に着いてはいるのか!
と安心した私。

そしてまた数分後、別のアナウンスが。
「現在、春風亭一之輔さんが、札幌駅に向かってJRで出発しました!」
なぜか会場で起こる笑いw 

先ほどの感覚よりも少し時間が経った頃でしょうか。
またアナウンス。
「現在、春風亭一之輔さんの乗車したJRは、18時45分に札幌到着予定のものに乗りましたので、開演時刻を19時15分とします。」

ザワザワ〜と、お客様たちの声。

そして、18時45分過ぎにアナウンス。
「現在、春風亭一之輔さんが、無事に札幌駅へ到着されました!」
なぜか会場で起こる「おぉ〜」という歓声と拍手w w w

なんと暖かいお客様。
そして、落語を観にくるくらいだから、笑いへ変換させる懐の深さ!

そんな他のお客様との一体感に感動しながらも、私が最も関心したのがアナウンスをするスタッフ方々の配慮!
そこまで細かく、進捗情報を共有してくれるのですか!?
ある程度、仕事をマネジメントする立場として、最高の仕事の仕方、ホウレンソウ(報連相)が完璧すぎる〜!!

感動と面白さが入り混じる、思い出に残る開演までの一幕でした!

いよいよ登場!!

19時15分。
予定通り?出囃子が鳴り響きました!

急遽変更したのでしょうか?
私の勝手なイメージでは、先に前座的に弟子の方が出てくるのかなぁと思いきや、ご本人さんが登場!

申し訳なさげに、少し顔をうつむき加減に隠して高座へ。
そして一言?
「やっと着いた〜〜!!」
と涙を拭くような仕草でもってw

第一声、たった一言で会場がドッカ〜んと、大爆発しました!
細かな進捗情報のアナウンスという前振りが効きまくっていた結果でしょうw w

そこからは、もう文字通り独壇場!!
笑いの嵐でした。

「ことの顛末を全て話します。」
といった感じで、出発から会場到着までの、ある種人間ドラマが華麗な話術で描かれます。
もう一席始まったのかと思う感じでした!

要するに、14時の飛行機で来道しようと予定していたが、天候の関係で航空各社どこもかしこも出発遅延の情報だらけ。
どの便にしようか、どの社にしようか選びに選んで結局送れるし、弟子の靴が壊れるし、主催者も右往左往して・・・といった内容でした。

弟子の春風亭一休さん

そんな飛行機ドタバタ劇をお話しした後、簡単に短めの一席を務め、弟子の春風亭一休さんが登場!

正直私は、はじめましてでした。
お名前も存じ上げず、でも、話を聞くと札幌清田区出身ということで、出囃子も「北海盆踊り」という曲。

道民なら、ほとんどの方がご存知なのではないでしょうか?
盆踊り大会などで流れるあの曲です。
「ちゃんこ、ちゃ〜こちゃんこ、ちゃちゃ〜がちゃん」のヤツです!
とても親近感が湧きました!

そしてお話も大変上手!!
流れるようなテンポの良さと、何より私は、声が好き!!

あっという間に、一休さんの噺が創り出す世界へと引き込まれていったのでした。

真打登場!

いよいよここからは、春風亭一之輔さんが二席務めます。
今度は、長めの濃い内容のものが、中入りを挟んで行われます。

正直、一の輔さんの落語は初めて聞きますw

「笑点に出させてもらうようになってから、6〜7割だったお客様の入りが、満員になるようになった。」
「どうせこの中にも、そういったタイプの方がいるんでしょ!?」
と笑い混じりに言いました。

私は紛れもなく、そのタイプです!笑
でも「本当にありがたい」と言ってくれましたw

ネタはというと、率直な感想として、『めちゃくちゃわかりやすい!』
前に座っているお客様のお話が聞こえてきたのですが、
「”一見さんお断り”という感じを全く受けない、親しみやすさがありますね」
全くその通り!!

まだまだ素人の、落語歴が短い私ですが、結構時代背景がわかっていた方が面白いだろうなぁ〜といった作品や、言葉が現代語でないので少し難易度が高いなぁ〜と思うものもあるのですが、全くもって現代風。
現代風でありながら、なぜか心地よい懐かしさ・・・
この日は、そんな感じのネタでした!

ネタとネタの間やネタ前に挟まれる「まくら」では、明日(本日2月27日)に行われる道新ホールでの第208回や、その翌日に行われる旭川での寄席にもくる方を尋ねていました。

今日の札幌会場は、半分以上がまた来るのか?と思うほど、大勢の方が挙手されていました。
そしてなんと、旭川会場も私の視界には何人か手をあげている方を見受けました!

「一応ちゃんと、別なネタやるからね〜」
と言っていましたが、きっと難しめのネタもお持ちなのでしょう。
連続で行かれる方には、そういった別の楽しみ方もあるのでしょうね!

というか、「ネタ」と言ったらマズいのでしょうか?
失礼があったら申し訳ございません汗

むすびに

ありがとう、道新ホール!

一之輔さんが言っていたのですが、今年の6月で道新ホールの60余年の歴史に幕が閉じられるということでした。
それは知っていたのですが、なんと、建て替え等は行わないとのこと。
ですので、純粋にこうした会場が一つ姿を消すということです。

今回私が参加した「道新寄席」は引き続き行われるということですが、会場をどこか別に借りての実施だそうです。

私の場合は、落語を聞くようになってから、何度か足を運ばさせていただきました。
私にとっては、落語の聖地です。

本当に、ありがとうという気持ちでいっぱいです。

遅延の影響

開演時刻が、当初の予定よりも45分遅れでのスタートとなりました。
私が帰路で利用する移動手段は、札幌市営地下鉄とJR千歳線。
地下鉄は24時位までやっている認識がありましたし、JRも全然問題なく帰れる、心配いらないだろうと思っていたら、思いの外影響がありました。

いずれもJRのことなのですが、
まずは、快速エアポートが無いということ。
もう一つが、そもそも新千歳空港行きが無くなるということ。

私の最寄り駅は「南千歳駅」。
新千歳空港駅の一つ札幌側です。

快速エアポートは、普通(いわゆる鈍行)では無いので、かなり早く到着することができますが、新千歳空港方面は、21時頃で終了でした。

また、鈍行も、22時を過ぎると千歳駅までしか行かないものが多いことが判明。
奇跡的にその日ラストの新千歳空港駅終着の鈍行に乗ることができましたが、それを逃すと1時間後の苫小牧行きに乗らなければならなかったという事実。

ビックリしましたし、本当にラッキーだと思いました!
そして、いろいろ勉強になりました!
一之輔さんに、色んな意味で感謝ですw

結果として、大変長文になってしまいました汗
本日も、ご覧いただきありがとうございました!!

奥に見えるのは、テレビ塔

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