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【はじめて読む 古典落語百選】 書評#45

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

この本は、私が読んだ落語関係の本の第2弾ということになります。
改めて、落語の面白さ・深さを感じています!

※ヘッダーは、私が初めて落語を見に行った時のものです。2月18日に苫小牧で行われた立川志のぽんさんの独演会です!


基本情報

林家たい平(著)
リベラル社 出版
2021年1月30日 第1刷発行

全245ページ
読書所要期間5日

私が本書に出会うきっかけ

今年2月18日、人生で初めて落語を見に行った。
立川志のぽんさんの独演会である。

その時の様子は、#23で書いているので参考まで↓↓

すっかり落語に興味を持ってしまった私。
5月21日苫小牧で再び志のぽんさんの独演会、そしてなんと、5月26日に「さっぽろ落語まつり」も見いくことにしている!

さっぽろ落語まつりでは、笑点メンバー3名を見ることができる日程を選んだ!
桂宮治さん、林家木久扇さん、そしてトリが三遊亭小遊三さん!!
ものすごく楽しみである!!

その前に、またもう少し落語について知っておこうと考え色々探し始めたところ、これまた笑点メンバーの書いた本書を見つけ、即決したものである。

この本の本質・言いたいこと

戦後新たに作られているものが「新作落語」。
江戸から戦前にかけて、作者が誰か不明なものが「古典落語」というらしい。

本書では、タイトルの通り古典落語の中から著者がイチオシの100選について、あらすじや著者のイチオシポイントを紹介するもの。

素人にとっては、とてもわかりやすい内容、構成となっている。

私が感じたこと

1点目 〜長屋が舞台のものが多い!?

長屋とは、一戸一戸が横に連なった形で連続する建物のことである。
イメージがつくだろうか?

今の時代、随分と少なくなってきているのではないだろうか。
私が子どもの頃(平成の初期)は、まだまだあったような記憶があるが、今私の住む地域には、もうほとんど見られなくなってきた。

古くは、庶民の一般的な住まいということだったのだろう。
かつては、物資も乏しく今ほど娯楽が多岐にわたる状況ではなかっただろう。
だからこそ日常を切り取って、面白おかしく、時にほろっとさせるお話が次々と生まれ、発展してきたのだろう。
とすると、日常生活の舞台である住居での行いが描かれることが多いのは、ごく自然なことなのだろうと勝手に想像している。

2点目 〜変えていいもの・悪いもの

古典落語の中には、現代に合わせて変えていかなければならないものと、絶対に変えてはいけないものがあるんです。

本書P51

著者はこう言う。

では、変えていいものと悪いものの境目は、いったいどこにあるのだろうか

以前歌舞伎を見に行った。(番外編#2参照)

この時、中村梅玉さんが市川團十郎さんのことを、「父から受け継いだことを、自分なりに試行錯誤してアレンジしている。さすがだ!」といった趣旨のことをおっしゃっていた。

これはおそらく、アレンジして良いところと悪いところがあり、そこに対する見極めとそれに対するチャレンジ精神に注目した発言ということも考えられる。

これら芸術は、それ自体が無くしては行けないもの。
しかし、お客様にたくさん見てもらわなければ、そもそもの存在意義がなくなってしまう。
このバランスを確保するための「変化」が、今時代求められているということを現しているのではないだろうか。

むすびに

百選のうち、私が知っているのはごくわずか。
ただ、これから色々と生で聞いていく中で、少しずつわかってくるのだろう。
そしていつの日か、本書が私にとっての古典落語辞典のようなものになっていくに違いない。


以上です。

5月21日の志のぽんさん独演会、5月26日の落語まつりが終わったら、また落語のように番外編を書こうと思っています。

楽しみだなぁーー!!

本日も、誠にありがとうございました!

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