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【みんなで平等をつくる】 書評#81

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、初の絵本です!
絵本でありながら、かなり内容の濃いものでした!

※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。いつも、ありがとうございます!


目次


基本情報

シャノン・ウェバー(文) ジェイド・オーランド(絵) 寺西のぶ子(訳)
亜紀書房 出版
2022年2月5日 第1刷発行

全47ページ
読書所要期間1日

私が本書に出会うきっかけ

私が仕事上でお世話になっている大学の先生の紹介により、某新聞社から「地域の子どもたちへ」と寄贈いただいたものを借りて読んでみたものである。
日々、子どもの権利を考える者として、ぜひ読んでみたいと思うタイトルだった!

この本の本質・言いたいこと

人種・性・障がいなど、様々な差別やこれにより感じる恐怖など、困っている人々を守るために
「アクションしていこう!」
つまり、
「アクティビストになろう!」
と働きかけるものである。

そのために、まずはしっかりと現代社会における課題を伝えるものである。

私が感じたこと

1点目 〜ニューロダイバーシティ

正直私は、本書を通じた初めて知った!
『神経多様性』
脳の働き、つまりは情報の処理方法を含む周囲への反応の仕方などが、人それぞれ異なることを指すものである。

現代日本社会、とりわけ、子育て・教育界においても話題となりがちなADHDやASDなどもこれに含まれるという。

言ってみれば、私も他者と考え方が異なる部分が多々あると感じている。
これは昔からそうであるし、この前20年ぶりに再開した高校のクラスメイトにも言われたことである。
この私の性質は、自他ともに認めるところである。

それでも私はこうして、友をもち、家族(家庭)をもち、あらゆる他者と日々関わりをもたせていただいている。
しかし、24時間365日考え方が一致する方などひとりとしていない。

ある一定の水準を超えたものを障がいと言うならば、
「その基準はいったいなんなのか?」
「その基準はなんのためにあるのか?」

もっと言えば、
「障がいがあったらダメなのか?」
「障がいがないと思っているが、本当にないのか?」

多様性は、これらの問いに対し
「あってもいいし、なくてもいい。それがあなただ!」
と答えるだろう。

2点目 〜宗教多元主義

私は一応、仏教徒という分類になるだろう。
しかし、俗に日本人の性質として言われるように、クリスマスを祝うし、初詣に神社へも行く者である。
その意味で、日本社会は比較的多元主義的と言えるのかもしれない。

しかし、本書でも取り上げられる通り、同じ宗教内でも戦争にまで発展するような対立があったりする。
また、昨今のいわゆる「9.11」以降の特定の宗教に対するイメージが世界的にダウンしているということがあるかもしれない。

同じ宗教内での対立、宗教間での対立・・・

これらをこの先解決していくためには何が必要だろうか?
私の中の答えとして、まずは理解することだと考え実践中である。

小さな一歩ではあるが、現在様々な宗教について少しずつ勉強を始めている。
まずは、その宗教の基本的な考え方を理解することが、それを信じる方々への理解へ通じ、それが世界全体の平和へ通じると信じている。

むすびに(まとめ)

本書は、その問題の性質に関する説明や、その問題を課題として捉え実際に活動する事例や人物にも触れている。

それを通して、現代社会が抱える様々な問題に対し、「問題」として終わらせることなく「課題」として取り上げ、アクションすることの重要性を指摘する。


以上です。

絵本ではありましたが、意外に文字が多めという印象です。
しかしそれは決してネガティブなことでなく、書かれている内容にものすごく吸い寄せられる、考えさせられるものとなっています。
絵は、それを優しく補完してくれます。

初めて絵本を取り上げましたが、絵本もまた、これほど奥深い読み物なのだと思いを新たにしています。

ありがとうございました!!

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