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【遊び方】ガールズかるた合戦

初めて部屋を借りたのは21歳の頃。東京に出てきて、軽く誘える友達は一人しかいなかったので、そいつを毎週のように僕の家に招きました。

そいつの名は、「千葉」といいます。やることと言えば、僕が考えたゲームを千葉とやってみることでした。千葉は僕の勝手な遊びにずっと付き合ってくれました。

その中でも最も好評だったのが、『ガールズかるた合戦』。毎年、クリスマスの時期には必ずやっていました(笑)。

このゲームは、世界一可愛いカルタを作るために、お互いが必死に知恵を絞り合います。

ガールズかるた合戦のルール説明


先攻後攻を決め、可愛い状況や場面、セリフなどが書かれたあ行~わ行までの読み札を半分ずつ、各々に配ります。しかし、その読み札には人物が誰かは書いていないので、その読み札にもっともふさわしい女性芸能人を、あらかじめ決めてある100人から1人ずつ選びます。先攻がカードを選びます。

【例】
「さ」…寒い冬、自分が巻いていたマフラーをカバンにしまい、僕のところに走ってきて、「あっ!マフラーいいなぁ。ねぇ、一緒にマフラーしようよ!」と言ってくる<  >。

つまり、この<  >に入る女性芸能人を考えます。お互いに同じ女性芸能人を選んだ場合、その読み札は完成です。もし、お互いに一致しなかった場合は、制限時間内に話し合って決定します。それでも決まらなかった場合は、誰かに電話をして、第3者がその読み札にふさわしい女性芸能人を決定します。読み札に入る女性は一人です。誰か一人を選ばなくてはいけません。

【例】
「つ」…「疲れたぁー。」と言い、僕の膝に転がって、「なでなでして。」と甘えてくる<  >。
【対戦カード】広瀬すずVS橋本環奈

お互いに意見が割れた場合、誰か一人を選ばないといけないため、議論を交わすことになります。つまり、広瀬すずが勝てば、これから橋本環奈を使うことはできませんし、橋本環奈が勝てば、広瀬すずを使えません。ここから、プレゼン戦争の始まりです(笑)。

「あのドラマでも、こんな表情がうまかった。」「この画像の笑顔、この読み札でされたらたまらなくない?」「この人がこんなこと言っているのは、見たことないけど、これ言ってたら最高だな!」など、いろんなことを話し合います。

そこで選ばれなかった女性芸能人は、予選落ちとなってしまい、それ以降のかるたにキャスティングすることはできません。どのタイミングで誰を出すのか、適切な人は誰なのかをしっかり見極めることが重要となります。これをくり返していって、全読み札の空欄を埋めていきます。

実際の試合を解説を交えて紹介


では、実際にあった好戦の様子を、僕の解説を交えながら一部紹介します。

「ま」…待ち伏せをしているくせに、「おっ!今日もまた、一緒になったね。じゃあ、一緒に帰ろっか?」と偶然を装って、僕と一緒に帰りたがる<  >。

この読み札のポイントは、ヒロインが元気なキャラであることと、とぼけていることです。やはり、内向的な役が上手い人にさせるのは無理がありますし、元気なキャラでも好きな人にまっすぐな演技が得意な人は合っていません。多少、素直じゃない感じが欲しいです。そして可愛いポイントは、「じゃあ、一緒に帰ろっか?」です。これをどのように演出するかは、こっちの問題です。ちなみに、対戦カードはこうなりました。

【対戦カード】広瀬アリスVS松岡茉優

互いにもめたのが、「じゃあ、一緒に帰ろっか?」の言い方です。やや控えめに言うのか、ハイテンションで言うのか。アリスさんに控えめな笑顔で言ってもらいたい僕と、松岡さんにハイテンションで腕を引っ張られたい千葉の意見が割れながらも、最終的には松岡茉優になりました。続いていきましょう。

「り」…両目をつむってパチパチしているので、「何してるの?」ときくと、「え⁉ウィンクだよ!ほら、可愛い?」と言って、また両目をパチパチさせている<  >。

このポイントは、パチパチさせているところです。少し不器用ながらも、自分ではできてると思っている可愛さ。天然っぽい人がいいでしょう。さらに言えば、恋人に可愛いと思われたい気持ちが見えるのも大事です。ちなみに、対戦カードはこうなりました。

【対戦カード】高畑充希VS大原櫻子

これも好カードです(笑)。目のパチパチ具合が可愛らしい人を選んだ方が良いです。さらに、ちょっとした天然さ。そうすると僕が選んだ高畑充希は強いはずです。しかしながら、目をパチパチさせる大原櫻子も負けていません。千葉は、大原櫻子のはじけるような笑顔を押してきます。意見が割れながらも、最終的には僅差で大原櫻子になりました。

これが一致した時は、すごく気持ちが良いですし、意見が割れていても美女のことしか頭にないので全く疲れません(笑)。ちなみに、一致した読み札も少し紹介しましょう。

「う」…うつぶせの状態で砂浜に寝そべり、水着の紐を外しながら、「ねぇ、背中に日焼け止め塗ってくれない?」と言ってくる<筧美和子>。

この瞬間は、一気に仲良くなります(笑)。こんなことを約8時間ぐらい続けていきます。それが、僕の部屋の思い出、つまり青春です(笑)。

皆さんも、素敵な友と、素敵な思い出を、素敵な部屋で作りませんか?彼女がいなくても、頭が悪くても、かるたをすることで、最高の思い出は作れます(笑)。


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