Inazuki

小市民

Inazuki

小市民

最近の記事

2023

 年の瀬になると書き散らしみたいなものを無性にしたためたくなる病に冒されているので、しっぽりしたためていこうと思う。  今年は人生の転機、というほどのことでもない平凡な時間なのだろうど、僕にとっては色々と大きな年だった。全く自慢ではないけれど、僕は真っ直ぐ伸びるレールを順当に歩むことが得意だ。それが当然とされること、そうあるべきこと、こうすべきこと、そういったライフイベントを中学生の頃から着々と歩いてきた。しかし今年はそこから外れて、初めてレールの外のアウトサイドに足を踏み入

    • 創作消費者であること

       引きこもり生活2ヶ月目。今日もありがたいことに素晴らしき人々の生み出した創作に触れることができている。それらは、この圧倒的に無意味で無価値で、かつ危険な時間に潤いを与えてくれる。僕にとって今も昔も、創作というものは僕の人生に大きな影響を与えている。  創作と表現しているけれど、ここでいうその言葉は、言い換えると文化に当たる。  文化。人々が生きる中で生み出してきた知恵や感性、経験、そういったものを体系的にまとめ上げた、まさにヒトという種族の生きた証そのものであり、ともすれば