【詩】URBAN
硝子の反射に気を取られ、
街の変化に意識していない。
広い世界を見上げてみたら、
僕がどれだけちっぽけか、思い知らされた。
コンクリートの塔に、
そこにいる人々も、
徘徊する犬っころも、
無機質な僕を見ていて悪寒がする。
備え付けのパセリみたいに、
ほんの少しばかりの木々。
その程度じゃ癒やされない、
ナイフで切られた様な傷跡。
それは都会嫌悪だった。
生粋の田舎者には、
この景色は毒だ。
視界から蝕む、
無邪気な悪意を感じた。
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