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INDEPENDENTS 参加店舗⑭ Robbin's Nest

Robbin's Nest オーナー 成田 翔一

イラスト by sundayseaside

プロフィール

なりた しょういち・弘前市出身。単身旅したアイルランドでPUB文化に出会い、魅了される。ライフワークである音楽活動を続けながら、地元弘前に根付いた、100年続く「文化としてのPUB」を目指し、2012年にRobbin's Nestを開業。

イラスト by sundayseaside


サッカー愛の強い男四兄弟の長男。
父の仕事の都合でベッドタウン埼玉県内を引っ越すこと数回。その後弘前に戻る。

小学生からピアノを習っていたこともあり、中学で初めてベースを持った時に違和感なく弾ける感覚があったという。
creepsのように地元弘前から発信できるバンドになりたい!と音楽を始めた。


楽器店で働きながら精力的にバンド活動を行うも25歳の時に不本意な事情でバンドは解散。「自分には音楽しかなかったから本当に何も無くなった」と当時を振り返る。

「HEAT WAVEの山口さんにバンドを褒めてもらった矢先の解散で、報告も兼ねて相談していたら漠然と持っていた海外に行きたいという気持ちを思い出しました。そしたら山口さんに『直感で行きたいところへ行って生きて帰ってこい』と言われて…山口さんがアイリッシュミュージシャンと繋がりがあったこともきっかけになって〝酒と音楽の国・アイルランド〟へ行こうと決めました。」


そこから半年間は、身の回りのものを売り払い、生活を切り詰めて旅費を確保。
観光ビザが有効な3ヶ月の往復チケットを手にアイルランドへ。

北から南まで、どんなに田舎町だろうが必ずパブがある。
街に入ると宿を見つけてからすぐパブへ。
常連客に日本から来たと言うと喜ばれて食事に誘ってもらったり奢ってもらったり、アイルランドの人々は温かく迎えてくれた。


「自分の肌感としてはアイルランドのパブは日本の銭湯に近い。世代拘らず入れて、上の世代が下の世代にルールを教える交流の場でもあるし。勉強していった英語も現地訛りが強くて全然分からないから気持ちを丸裸にしてコミュニケーションをとらないと自分のことが伝わらなかった。」

バゲット1本で1日過ごすこともあった貧乏旅行。
食を楽しむことよりもパブに入って起こること、そこから世界が開けていく。


ヒッチハイクもしたという無謀な旅の中心にはいつもパブがあり、いつからか目的となっていた。

「働いていた楽器店が30歳の時に閉店して、もうこれは自分で店をやるしかないな、と。でもなかなか物件が見つからなくて。3ヶ月くらい街を歩き回って探していましたが、ある日、知人からのリークで今の店舗と出会いました。(齋藤)浩さんにすぐにやったほうが良いと言われたことが後押しになって契約。解体も内装も友達と一緒にやりました。営業を始めてからも少しずつ手を入れ続けて、10年でようやく形になったかなと思います。」

目指すのは田舎のパブスタイル。
60〜70年代の古い音楽が特に好きで、都市部よりも田舎にあるパブが好きというのも、昔から変わらずに続いている普遍的なものに興味を持っているからなのかもしれない。

アイルランドで学んだ空気感、そこで起きる交流を再現したくてオープンマイクやサッカーのパブリックビューイングを企画したりと、日本の津軽という地に合うように努力は惜しまない。

「弘前は誇れる観光資源のおかげで海外からのお客さんが多い。外からの空気を交えた交流ができるからバランスがいいんじゃないかなと思う」

シャイだけれど仲良くなると温かく深い津軽の人情味が、いい形で交流できる場。音楽に明け暮れた日々を過ごした先にあったのは、大好きな地元で音楽と共に人々が温かく交流できる場所を用意することだった。

(文・島村 鈴香 / 写真・三上未夢)


Robbin’s Nestの応募景品

店内飲食・STUDIO使用料好きなLIVEチケットLIVEイベント主催時等に使える税込 4,000円の利用券(50名様)

スタンプラリー参加方法は↓



Robbin's Nest 基本情報

JR弘前駅から程近く、大町通り沿いの緑の外壁とテラス席が目印
パブとはパブリックハウスの意味でアイルランド発祥の大衆酒場のこと
2Fにスタジオ、1F店内にライブステージがある

  • 住所 弘前市大町1-3-16

  • 電話番号 090-6450-1730

  • 営業時間 17:00~27:00

  • WEB robbins-nest.jp


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