見出し画像

INDEPENDENTS 参加店⑮ 浪漫須貯古齢糖

浪漫須貯古齢糖 オーナー 須藤 銀雅

イラスト by sundayseaside

プロフィール

すとう ぎんが・大阪の製菓専門学校卒業後、兵庫の洋菓子店に就職。 その後、東京・恵比寿のフレンチレストラン『ジョエル・ロブション』 ベルギーチョコレートの名店『ピエール・マルコリーニ』の東京アトリエに勤務。店舗販売はせずバーへの卸売りのみとする「BAR専用チョコレート」事業を2016年2月に都内で開業。2018年より出身である弘前市にカカオ豆の焙煎から手がけるクラフトチョコレートの専門店を開業。

イラスト by sundayseaside



「普段ここにいないからこそ 帰ってきている時は 積極的に関わっていきたい。」


岩木山の麓で生まれ育ち、中学時代には陸上競技、高校時代にはボクシングと、スポーツに明け暮れていた少年は、意外なきっかけから製菓専門学校へ進学。
 洋菓子店、フレンチレストランに従事後、ショコラトリーにて働いていた当時、通っていたバーからの「ウィスキーに合うチョコレートをつくってみてよ」というオファーをきっかけに、オーセンティックバーへの卸売販売のみ行う〝バー専用チョコレート〟の製造を始めることに。

「地方って、放っておいたらこんな風になっていくんだなと、
ハッとしたんです」

出身校である百沢小学校の閉校式への参加のため戻ってきたのは、当時の事業が軌道に乗り始めていたころだった。

閉校へのやるせなさを感じつつも、数年ぶりに滞在した弘前市には〝洋館の街〟と言われるその街並みや、整然とした城下町の風情など、 住んでいた頃には気づかなかった魅力があった。


その後、拠点は東京都に維持しつつも、月に1回は1週間ほど弘前市に滞在し、市内での開業準備を進めていった。

弘前市滞在時は、あえて百沢地区の実家には戻らず、市街地のホテルに滞在し、街へ繰り出す。そこで培った出会いが、2018年の『浪漫須貯古齢糖』オープン時から現在まで、少しずつ膨らんで満ちている。


「喫茶スペースを設けたいこともあり、2022年に移転オープンしたんですが、この物件も、飲みに行ったお店の店主さんに紹介していただきました。ウェブサイトには出ていない物件で、やっぱり地元のネットワークっていうのがあるんですよね。普段ここにいないからこそ、帰ってきているときには積極的に人と関わりたいという思いがあります。」

 カカオの香味成分についての弘前大学との共同研究、美術館×チョコレートの展示企画など、オープン時にリストアップした〝やりたいことリスト〟も、自身の行動力から生まれる人との繋がりから、ほとんどが実現済みだ。


「バーで出会ったお客さんって人格者が多いんですよね。そういう方々を見て、自分もそういう風にしないとな、と思ってきました。相手に対して丁寧に接しようとか、年下でも敬語使おうとか(笑)。基本的なことなんですけどね」
とはにかむ須藤さんの、シャイな風貌からは想像のつかない、前向きに繋がっていく力は、これからもあらゆるものを巻き込んでいくに違いない。 


(文・オオシマアンリ / 写真・三上未夢)


浪漫須貯古齢糖の応募景品

浪漫須貯古齢糖で使える 税込5,000円の商品券(40名様)

スタンプラリー参加方法は↓



浪漫須貯古齢糖(ロマンスチョコレート)基本情報

地域全体を巻き込み盛り上げていく事でカカオ、チョコレートが持つ可能性の大きさや魅力を全国に向けて発信
ギフトにぴったりのショコラ他、店内限定メニューも用意されている


この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?