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インド株のスマートな買い方は?組み入れ割合は何%?

今日は、インド株式シリーズの第5弾です!インド株式はハイリスク・ハイリターンの典型です。どのようにインド株式をポートフォリオに組み入れることで、スマートに投資できるのか…。

有効フロンティア」という言葉を聞いたことはありますか?今日は中級者・上級者向けに、インド株式のスマートな買い方について解説していきたいと思います。では早速、行ってみましょう!



そもそも世界から見るインド市場の大きさ

皆さん、世界株式市場の中でインド株式が占める割合が何%か、知っていますか?

実は、世界の株式市場の構成として、インドはわずか2%です。新興国に絞っても、中国が圧倒的に大きいので、インドはその中の約17%です。 なので、もし「オルカン」のインデックスファンドに投資されている場合はインドは2%のウェイト、「新興国」の場合その約17%のウェイトでしか入っていません。

株価指数に任せるとこうなっちゃいますが、もしインドに投資をしたい!のであれば、意識的にインドの組み入れ割合を考えていかないといけないですよね。



インド株式はサテライト投資でも有効

と言いつつも、インド株式にメインで投資をするという方はほぼいないと思います。新興国のみに100%投資する人もいないと思います(米国株や日本株等もきっと入れたいはず)。

ただ、一方で「全世界の2%よりはインドのウェイトを増やして攻めていきたい」。皆さんこの記事を読んでくださっているということなので、そうお考えなのかと思います…

…ということを踏まえると、インド株の保有割合としては2%から17%の間が”良い塩梅”ということが、既に言えますよね。もっと攻めるとしても20%くらいが上限になるか。他にもサテライト資産があるなら、それよりは少なくしないと、ですよね。

株価指数を基に考えた場合、大体のレンジがつかめたのではないでしょうか。


では、違った視点からも見てみましょう。投資においてはリスクリターンが大事なので、その観点から、データを見ながら深掘りしていきましょう!



スマートにインド株式の割合を考えよう!

「有効フロンティア」と聞いたことはありますでしょうか?

以前も債券の話をした時に、この概念をこのブログで考えてきました。今回は「全世界株:インド株」そして「米国株:インド株」の比率を、とある分析に基づいて、一緒に考えていきましょう。

こちらのグラフは、インド株と異なる商品の配分比率をどのようにすると最適か(=リスクを抑えながら高リターンを得られるか)を分析したものです。

  • 🔵のグラフ: 100%世界株(一番左)からインド株100%(一番右)まで、10%ずつ割合を段階的に増やしていった各シナリオのプロット

  • 🔴のグラフ: 同じように、米国株でプロット

(出典:大和アセットマネジメント)

このグラフで一番注目すべき点は、インド株を加えることでグラフが左から右に向かって直線ではなく、弓形になっていることです。おわかりになるでしょうか。

これは、インド株を組み入れることによって、リスクを増やすよりリターンをもっと増やせることを示しています。言い換えると、より効率よくリスクをとり、リターンを狙いにいけている、ということ。弓型曲線の角度があるほど効率が良いので、インド株式の投資割合が2~3割以下の時にメリットがあることがわかります。逆にそれを超えちゃうと、曲線がほぼフラットになっているので分散効果が薄れてしまう。リターンがほぼ変わらないのにリスクだけ取ってしまうことになります。

ちなみに、この弓型曲線(=有効フロンティア、定義はこちら)については、以下記事でもう少しかみ砕いて解説しているので、今回ちょっと難しかった!という方はぜひ読んでみてください。



私たちへの示唆

これまで二つの話をしてきました。

1️⃣ サテライトとして持ちたい: メインとして持たないけど、2%よりは攻めたい。「オルカン」「新興国」の株価指数を参考に考えると、妥当レンジは5~20%か?他にもサテライト資産があるなら少なめに。

2️⃣ リスクリターンを最適にしたい: 世界株とインド株、米国株とインド株を、それぞれ分析した時に、インド株の割合を20~30%以下にすると資産効率がよくなる。5%だとしても十分、分散効果は得られる。

ここで注目したいのは、二つの観点から見た時に、インド株の組み入れ割合のレンジが合致すること。正解というものはないので、この分析を踏まえてどうするかはそれぞれの判断ですが。

これを踏まえて、私たちの資産への示唆は2つだと思っています。真新しさはなく既知だったかもしれませんが、ロジックが伴うと納得感が違いますよね



おわりに

いかがだったでしょうか?込み入った内容だったかもしれませんが、インド株をポートフォリオに入れることで、リスクを抑えつつリターンをなるべく最大化するメリットがあること、サテライトとして10%や20%にとどめておくこと、がわかったのではないでしょうか。

私たちはインド株については5%にとどめて投資しています。その理由は、他にサテライトとして半導体やナスダックにも投資をしているため、ポートフォリオ全体のリスクを抑える目的でインド株は5%に設定しています。(私たちのポートフォリオ詳細はプロフィールをご覧ください!)

インド株シリーズですが結構人気を頂いており、嬉しい限りです!今週あと一つは書こうと思ってます!あと「この角度からインド株について語ってほしい!」があればバンバンコメントでください🙌 めちゃくちゃ喜びます笑



再掲)インド株シリーズ!

改めて、1か月前からこのブログ始めました、インデックス夫婦です!ここでは、新NISAについて、初心者から中級者に向けて有益情報を発信していこうと思います。特徴としては 「図解で」「一口サイズで」学んでいく、そんな場にできたらと思っています!これまでも以下のような記事書いていますのでもしよかったらぜひ!

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