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エシカルコスメを選ぶ時に考えたいこと

「自然由来」だけでは足りない

今「エシカルコスメ」とか「自然派コスメ」と紹介されている製品が増えて、とても買い物がしやすくなった。私は10年以上、自然由来の成分でできたコスメを求め続けてきたので、特にそう感じる。

自然由来の化粧品、いいなあ…と思っていたところ、こんな記事を見つけ、ショックを受けた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20210527-00239782/

簡単に言うと「エシカル」と謳っていて、自然由来の成分でできたコスメでも、児童労働や人権侵害につながるような状況で作られた原料が使われている可能性がある、ということを伝えている。うっすら見聞きしたことはあったが、ここまで詳しく書かれた記事は読んだことがなかったので、ショックを受けたが、しっかり向き合わないと…と改めて思った。

「マイカ」の闇

例えば「キラキラ」の成分としてよく使われている「マイカ」。この採取の背景には、児童労働が関連している可能性が高い、とのことだ。「エシカル」を謳っている企業の中には、原産地を変えたり使用しないことを発表している。だが、成分に「マイカ」とだけしか書いていないコスメのほうが多い。

先住民族の人権侵害につながっているケースもある。先住民族は薬草の知識が豊富だ。だから、その知識を企業の研究者が聞き、製品開発に活かすことがある。しかし、正当な利益が払われていないケースが、数多くある。

自然由来で地球に優しい。肌にも優しい。美しくなれる。

それは素敵なこと。でも、その製造過程で誰かが苦しい想いをしていたら?

人権まで考えた「エシカルコスメ」を選ぼう

では、消費者である私たちは、どんなことができるのだろうか?

今のところ、私が出している結論は、買う前に、メーカーの取り組みを調べること。例えば英国の化粧品メーカーLUSHは「エシカルバイイングポリシー」を掲げ、労働者の人権についても明記している。

https://jn.lush.com/article/ethical-buying-policy

・労働者の権利-労働組合、団体交渉、衛生と安全、離職の自由、公平な賃金、労働時間、差別および児童労働を許していないこと。

なお、先住民族の人たちとも対等にやりとりをしている。私のお気に入りは、このトンカ豆のストーリーだ。


ボディショップも、コミュニティトレードという方針を自社で打ち出し、マニフェストで伝えている。

https://www.the-body-shop.co.jp/shop/e/ebrandbk/#manifesto

原料調達について明記

ロレアルは、ウェブサイトの「Respecting Human Rights」というページで原料調達における人権保護を明記している。

https://www.loreal.com/en/commitments-and-responsibilities/for-the-people/respecting-human-rights/

下記は「Human Rights at every level of the value chain」という項目を一部抜粋してみた。全てのバリューチェーンのレベルで人権・環境を守る、と書いてある。

Our commitment is reflected at every level of the value chain and is key to how we do business.
In our responsible sourcing policy, which considers the impact when we source raw materials. In our commitment to protecting the environment and helping people impacted by climate change.

私のベストコスメ

長々と書いてしまったけれど、だから、私のベストコスメは、使う私だけでなく、作った人も、地球も、みんなハッピーになれるコスメだ。

今回紹介したブランドの製品は、使った人は皆知っているだろうけど、使い心地も抜群のものばかり。ぜひぜひ、試してみてほしい!

そして、化粧品メーカーには、ぜひ原料調達について、もっともっと詳しく説明を書いてほしい。より信頼性が増すし、私のような消費者が実は今、増えていると思うので…。

#私のベストコスメ

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