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「メンヘラ」


どうして君は
嫌いだともう好きじゃないと
きちんととどめをさして
出ていってくれなかったの
だってそうだろう
終わってもいない事だけは
忘れられるはずがない


おぉ、さすがback number。
恋愛的メンヘラの天才だ。

メンヘラとは、
メンタルヘルスに-er形がついた言葉で、
病んだ発言や、
異常な愛情表現をする人を指すことが多い。

私は大学1年生の時、
同じ部活に彼氏がいたのだが、
気づいたらLINEは大量に溜まってるし、
男の先輩にお酌をしただけで機嫌が悪くなるし、
気に入らないことがあると
すぐ「死ぬ」と言い心配してもらおうとする
とてつもないメンヘラだった。

そんなメンヘラにしばらく苦しみ、
付き合う前に気付けなかったのか、
と自分を顧みて分かった。

メンヘラとは、
仲間内では非常に分かりにくい生き物だと。

土の中に種が埋まっているとする。
それが何になるのかは見た目では分からない。
野菜なのか、果物なのか、それともお花なのか。

メンヘラも同じである。
植えた当人以外は、発芽して初めて
それが野菜(メンヘラ)だったと分かるのだ。

そして、私はメンヘラを研究するようになった。

まず、
”重い”=メンヘラ
と言う人もいるが、
それは少し違うのかなと私は思う。

例えば、
”君”のせいで苦しい「自分」が主役
なback numberと、
”自分”を傷つけてでも好きな「君」が主役
な加藤ミリヤ
(もちろん全てではないが…)

どちらも相手への愛は”重い”とは思うが、
その重さを押し付けるか否かで
相手の感じ方はかなり異なるのではないだろうか?

自分は〇〇するほど君が大好きだから
(あなたは・・・?)
自分はこんなに〇〇してるのに
(なんで君は・・・?)
とメンヘラは主語が自分であることが多い。

だから、

気の利いた言葉も言えないのに
夏祭りに誘えた自分を褒め、泣きそうになり

自分が傷つくのが怖いから
「夏の魔法」や「サンタ」とやら
に縋り

苦しいのは、悪いのは、
「君」や「クリスマス」のせい
にする。

そう、メンヘラは
「自分本位で自己愛が強い」
のだろう。

そんなメンヘラは、
輪の中心にいることが多く、
一見明るいお調子者なのが要注意。
(わたしも騙された。)

チヤホヤされることが多かったからか、
プライドが高く、
なのにどこか自信がない。

そのため、承認欲求が強く、
我慢するのが苦手な傾向にある。

基本かまってちゃんなので束縛も強いが、
自分本位であるメンヘラは、
自分自身が忙しい時は特に気にならず、
反対に暇な時は何でも気になる
という一貫性のない束縛だったりする。

そんなメンヘラに遭遇したら、
とにかく自尊心を傷つけないこと。

ふざけてだとしても、
見下した発言は絶対に禁物。
いじり・煽りに耐性が無いことも多いので、
探り探りするのが安全。

だが、この探り合いが面白かったりする。
嫌なら完全に避ければ良いのに、
こんなことを語っている私自身が一番病気だが、
結局メンヘラが面白くて好きなのだと思う。

二度と付き合いたくはないが。

こんな傾向と対策を打つこと数年、
アラサー真っ只中な私だが、
いまだに彼氏は出来ず、
そんな私にはもはや説得力は皆無だが、
近々お友達の結婚式がきっかけで
異文化交流会を設けてもらえそうなので、
お力添えいただいた新郎新婦のためにも、
この話に説得力を出すためにも
精一杯頑張ろうと思う。

今年の目標は(も)、
「彼氏を作る」
に決めた。

そうと決めたからには、
人のことばっかり言ってないで
今日も美白パックで自分を磨くとしよう。

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