もう　いいんだよ　大丈夫
そんな声が　どこからか降ってきたような迎え盆の頃
ちかくて　でも遠い声は　祖母たちのものか
異界との途が　ひらける時分　
素直な耳に　なるのやも
ほっと肩の力が抜けゆき　安堵の波がそっと寄す
潮が満ちてゆく　確かなリズムを感じていた

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同年代の輝けるダンサーが開く　心尽くしのパーティー
さまざまの踊りを　溢れんばかりに観た
ルンバ　チャチャ　サンバ　パソ・ドブレ　ジャイブ
スピード感溢るるタンゴに　典雅で愉しきウィンナ・ワルツ
しなやかに　屈曲する身体
抑制された爪先　張りつめ
燃え上がる　指の先端
くるくると変化する視線　誘われるが儘
追うオーディエンス　意思的な眼差しに
瞑られた片目が　煌めいては流れゆく
すべてが渾然一体となり　収斂を見せ

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暗闇に幕を開けた　Show Dance
次々に　心が躍り出す楽曲が
会場を満たし　記憶とイメージとが再構築さる
遥々と高きまで上昇するヒール　あでやかに切り替わるスポットライト
男女のダイナミックな動きは　視点を変えてゆき
零れる色と　漆黒の蜜
舞うマントの生む　光と影は果てなく
今　生きている　いま　躍動している

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心が　色彩を帯びるやうな日々を