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デンマーク旅行・気になる水質・飲み水とシャワー

はじめに

今回は「水について」です.日本にいると,水はどこにでもあるとついつい思ってしまいますが,実は水は現在の太陽系の惑星の中で地球のみに存在し,生命にとって欠かせない存在です.

特に,飲み水は,毎日飲みますし,場所によって違ったりしますよね.日本に住んでいても,都会の水道水と自然豊かな田舎の水とではおいしさが違ったりしますよね.また温泉も場所・成分によって肌のスベスベ度合いが変わったりしますよね.日本国内でも違ったりするので,海外に行くともっと違ったりします.

海外旅行では,その水質の違いから体調不良になったりなどよくあると思います.日本の水とは水質が異なる海外の水を飲んだり,シャワー浴びたりすると,腹痛や肌荒れになる方々はとても多いと思います.

今回はデンマークに2年住んだ経験からデンマーク(コペンハーゲン)の水について書いていきます.

水道水が飲める?

水道の水をそのまま飲める国は日本を含めてたったの9カ国だそうです(国土交通省).たった9カ国でしか安心して水道水を飲むことが出来ないとは衝撃でした.デンマークも水道水が飲める唯一の国の一つださそうです.

公園など街の至る所にウォーターサーバーが設置されています.また空港のトイレの中にも"Cold Water Tap"と書いてある蛇口の水は飲めます.実際に現地の方々も持参した水筒に水を入れていました.私も何回も飲んでみましたが全く問題なく飲む事ができました.

もちろん,アパート・ホテル・大学と問題なく水道水を飲む事ができました.日本の水道水とは味が違いますが,塩素など嫌な感じは全くしません.

水をコンビニで買おうとすると500円以上してしまう事と環境に考慮して,現地の方々の殆どは水筒を持参していました.スーパーだと100円程で買えます.


水の硬度

水の硬度とは水のカルシウム及びマグネシウムの含有量を表したものだそうです.硬度の低い水は「軟水」といい,硬度の高い水は「硬水」といいます.一般的に,日本の水は軟水です.日本でも売っているエビアンは硬水の飲料水です.

調べてみると,日本の水道水は軟水で平均値硬度は48.9mg/Lだそうです.東京近辺は若干高く80mg/Lくらいだそうです.

https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/files/20210629watanabe_horisoubun01.pdf


水道水の硬度がマップ上に示されたとてもわかりやすいものがありました.(リンク).デンマークのデータは載っていませんが,日本の水道水の硬度平均値が48.9mg/Lであるのに対して,ヨーロッパは100mg/Lを超え,200mg/L以上の地域も多々あります.つまり,ヨーロッパの水道水は基本的に硬水とされる様です.


デンマークの水道水の硬度マップ

飲み水硬度 (GEOLOGICAL SURVEY OF DENMARK AND GREENLANDより)

日本のマップのものと単位(17.9 dH ≒ 1 mg/L単位変換)が違うのですが,デンマークの水道水の硬度マップがこの様になっています(デンマーク・グリーンランド地質調査所データ).単位変換してみると,硬度が一番低いデンマークの西の地域でも,日本より圧倒的に高く150mg/L以上の硬度になっています.

コペンハーゲン飲み水硬度 (GEOLOGICAL SURVEY OF DENMARK AND GREENLAND)

そしてコペンハーゲン地域は18dH以上がほとんどなので,300mg/L以上となってるようです..

日本の平均値の6倍!?

同じ飲める水道水でも硬度が大きく異なる事がわかります.そして,ヨーロッパの中でも特に高い様です.確かに引越しする時も,現地の方々にもデンマークの水は硬いからこまめにシャワーや水回りの掃除をする様にと言われていました.


硬水の効果

メリット

硬水はカルシウムやマグネシウムを軟水に比べて多く含んでいるため,水を飲むだけでそれらを摂取する事ができる様です.また,便秘などにも良いとされている様です.料理でもパスタを硬水で茹でると本場に近い味になると聞いた事があります.

個人的な経験としてのメリットは特にありませんでした.残念ながらデメリットの方が多かったです.水道水を問題なく安心して,飲めただけでもありがたい限りでした.

デメリット

肌荒れ

私も乾燥肌がとてもひどくなり,冬場は目の周りや首周りが赤くなってしまっていました.ヨーロッパのシャワーを浴びているとシャンプーが泡立ちにくいというのも硬度が関係している様です.泡がたたないと決して水が体が汚い思ってしまい大量のシャンプーなどを使ってしまい,より乾燥肌になってしまっていました.

調べてみると,シャンプーが泡立ち難いのも,硬度が関係ある様です.なので,決して水が汚かったり,体が汚いというわけではありませんでした.また硬水は軟水に慣れ親しんでいる日本人にとっては肌や髪にダメージを与えてしまっているそうです.

デンマーク住んで1ヶ月も立たないうちに,首の肌荒れが一気にひどくなってしまいました.ヨーロッパの他の国出身の知り合いですら肌荒れしたと言っている友達もいました.やっぱりヨーロッパの随一の硬さなんですね.

少しでも肌荒れを抑えるために,シャワーの浄化フィルターを買いました.治りはしませんが,フィルターをつけていない状態に比べてシャワーを浴びた後の肌の乾燥度合いが少しだけ良くなったように感じました.感覚的に,シャワー浴びてすぐ後から,乾燥して痒くなっていたのが,少しだけ治りました.


旅行用の簡単に取り付けられるものもあるみたいです.下にリンクを貼っておきます.

飲み水に関しても,水筒で簡易的に浄水できるものもあるので,飲み水も浄水したいという方はこちらも持っていくと良いかもしれません.


水回りの掃除

鏡や,水道管まわりにカルシウムなどが結晶化し白く黄色っぽい物がこびり付いています.ケトルの中も,びっしりなんてのは良くあります.これを掃除しておかないと,引っ越しの時に掃除費用がとれらたりするので,定期的に掃除する事が必須です.

水に酢を入れてケトルで沸かすだけで除去できたりします.酸性の強い洗剤を使ってしまうと,床のタイルと反応して白くなったりしてしまったりするので注意も必要です.

ちなみに

コペンハーゲンの水は綺麗にされているので,泳ぐ事ができます.夏といっても日本での春くらいの涼しさですが,夏にコペンハーゲンに行かれる方はぜひ水着を持っていくのも良いかもしれません.

私も夏は週3回くらい泳ぎに行っていましたが,体調が悪くなることはありませんでした.

*オーフスなど他の都市では泳げないそうですので,お気をつけください.


まとめ

デンマークの水道水は硬水の中でも硬い方になる様です.病気になる程というわけではありませんが,軟水に慣れ親しんでいる日本人にとってはかなりの違いです.

飛行機での長旅での疲れ,飛行の中での乾燥(砂漠より乾燥しているらしい)で,全く乾燥しないということはほぼ不可能だと思いますが,クリームや薬,浄化フィルターを持っていくことで少しでも乾燥を防げるかもしれません.


参考


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