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序章:ヒッピーが残した文化。

「はい、チーズ。」パシッ。

写真を撮るとき、私たちはこの掛け声を聞くと、無意識的にピースサインをしていないだろうか。

LOVE&PEACE。ピースサインは愛と平和を象徴するポーズとして定番だ。しかし、ピースサインがはじめて用いられたときは、ベトナム戦争下であり、ピースサインはVICTORY、「勝利宣言」という意味で、戦争用語として用いられていた。このピースサインが有名になったのは、戦前時のイギリス首相チャーチルがテレビに向かって2本の指を突き指したことから大衆に広まったと言われている。

これに対し、当時、ヒッピーは反戦の意思表示として、いつでも微笑みながらピースサインを突き出した。これが今では誰しもが知る、ジョン・レノン、ジミ・ヘンドリックスなども用いるようになり、愛と平和を象徴するピースサインとして、世界中で大流行することになった。このことから、今日のピースサイン文化は実はヒッピーが作り上げたことがわかる。

さてここで、ヒッピーとはどういう人たちなのであろうか。私たちが何となく描いているヒッピーとは、superflyのようなエキゾチックな服装をしていて、ジャズとドラッグを嗜み、フラフラしている、そんなイメージといったところではないだろうか。

確かに彼らはこのような行為を好んだが、彼らはただ単にフラフラしていたわけではない。彼らはこれらの行動を通じて、「既成の枠にとらわれないライフスタイル」を世に発信してきたのである。その功績として、彼らが現在に残した文化は多い。ヒッチハイクやマクロバイオティック、オーガニック、同性愛など、これらは当時のヒッピーたちが試み、流行したものばかりである。

次回、このような文化を現在に残したヒッピーが、いつどこで誕生し、そしてどのように途絶えていったのか。彼らは主にどんな活動をしていたのか。これらについて超超簡易的ではあるが、できる限り分かりやすくまとめていきたいと思う。

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