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44-1.春夏「研修会&講習会」コレクション!

特集:心理職として成長する!

下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表)

Clinical Psychology Magazine "iNEXT", No.44-1

心理職iCommunity集会(参加無料!)

心理職にトキメキを取り戻したい!
ー法定講習会の限界を超えてー

【日時】2024年3月20日(水曜_祝日)9:00~12:00

第1部    法定講習会の経験から心理職の専門性を考える
第2部    心理職にトキメキを取り戻すことができるか?

🔸当日参加(Zoomで参加)
【参加費】心理職及び心理職を目指す学生であれば「無料」で参加できます!
【参加登録】下記から申込。後日、参加登録のU R Lを送付。
https://select-type.com/ev/?ev=zX6tp01RJWE

🔸オンデマンド視聴(自由討論交流会以外の動画記録を配信)
【視聴費】心理支援に関心がある人ならば誰でも1000円で視聴できます!
【視聴登録】下記から申込。後日、視聴登録のU R Lを送付。 
https://select-type.com/ev/?ev=VVPdvy6ZKwc

注目本「著者」研修会

複雑性PTSDの理解と臨床を深める
ー精神科医と心理職の連携に向けてー
【日時】2024年3月10日(日曜)9:00~12:00
【講師】原田誠一(原田メンタルクリニック院長/東京認知行動療法研究所所長)
【申込み】3月20日まで
[オンデマンド視聴のみ](3000円) :https://select-type.com/ev/?ev=Vz5WvZEvKu0


1.春が来た!「iCommunity講習会」が新しく始まったよ!

既に皆様にはお伝えしたように臨床心理iNEXTでは、会員の皆様が自由に情報共有や意見交換できるiCommunityを昨年スタートしました。iCommunityには、下記の四つの「コミュニティ」があります。

既に「書評コミュニティ」「実践心理職コミュニティ」「学生コミュニティ」は活発に動いており、「事例検討会コミュニティ」はスタートの準備をしています。臨床心理iNEXT会員の方は、簡単な手続きでiCommunityに参加できます。
登録方法⇛https://cpnext.pro/lp/icommunity/

また臨床心理iNEXTでは、2024年春夏コレクションから、これまでの「iNEXT研修会」に加えて「iCommunity講習会」を始めました。「iNEXT研修会」は、著名講師による講義中心の勉強会です。それに対して「iCommunity講習会」は、iCommunityのメンバーのアイデアを参考として現場で活躍する心理職をお呼びし、心理職の主体的な発展に向けて皆んなで成長していく学びの場です。


2.心理職みんなで創る「iCommunity講習会」

iCommunityは、「心理職の発展」という志を同じくするメンバーが安心して自由に情報共有や意見交換ができる場です。iCommunty講習会は、そのようなメンバーの希望や関心を参考として企画する、メンバー参加型の勉強会となります。心理職の発展に向けて、皆んなで創っていく学習の場が「iCommunity講習会」です。

iNEXT研修会は、心理職にとって必要な技能や知識について、そのテーマのエキスパートを講師に招いて行う勉強会です。どちらかというと著名講師の講義が中心となります。それに対してiCommunity講習会は、現場で活躍する、比較的若手や中堅の心理職の方に協力をいただき、現場の最前線のお話をしていただきます。そして、参加者との質疑応答を通して心理職の新たな発展の可能性を探っていくものです。

公認心理師の時代となって複数の職能団体が並立し、心理職としての“まとまり”や心理的安全感が危うくなっています。そのような状況において、心理職や心理職を目指す学生が安心して自由に意見交換や情報共有をして学びを深める場として、「iCommunity講習会」を活用していただければ幸いです。


3.春一番!心理職iCommunity集会(参加無料!)

「iCommunity講習会」の第一弾として、「心理職iCommunity集会」と題した勉強会を、来る3月20日(水曜_祝日)に開催します。「iCommunity講習会」のスタートを記念して、iCommunityのメンバーでなくても、心理職、あるいは心理職を目指す学生であれば、どなたでも無料参加できることとしました。参加要領は、本号記事の冒頭に記載しましたのでご覧ください。

この記念すべき「iCommunity講習会」第1回のタイトルは、「心理職にトキメキを取り戻したい!」としました。その理由は、心理職自身が自らの活動やその発展に希望を感じていなければ、安定した心理支援ができないだけでなく、心理職になろうという若い人が減ってくるのではないかと考えたからです。国家資格である公認心理師ができたことは、心理職の発展に向けて望ましい出来事でした。当初は、これで心理職の発展に弾みがつくのではないかと期待しました。

しかし、公認心理心理師制度においては、現実とかけ離れた高い到達目標の達成が求められることなどで、心理職も学生も課題をこなすのに忙しく、疲弊が目立ってきています。しかも、国家資格になったにも関わらず、安定した雇用を望むこともできていませんそのような中で心理職が安心感や先々の展望をもつために、今何が必要なのかを皆で一緒に考えることを目的として、下記のiCommunity講習会を企画しました。

心理職にトキメキを取り戻したい!
ー法定講習会の限界を超えてー

第1部 法定講習会の経験から心理職の専門性を考える

【話題提供】法定講習会で「これじゃダメだ!」と感じたこと 
 講師:三國牧子 九州産業大学准教授
【参加報告】法定講習会での経験を語る
 報告者:法定研修会に参加した2名の大学教員
【コメント】心理職の発展に向けて
 指定討論:野島一彦 九州大学名誉教授

第2部 心理職にトキメキを取り戻すことができるか?

【話題提供】言いたい放題「公認心理師制度に物申す」
 講師:下山晴彦 東京大学名誉教授
【座談会】心理職にワクワク感を取り戻すために必要なこと
 第1部発表メンバー+野島+下山
【自由討論交流会】参加者を交えての自由討論


4.4月新年度から、続々新企画が登場!

臨床心理iNEXTでは、春爛漫の新年度からは「iNEXT研修会」と「iCommunity講習会」を組み合わせながら、さまざまな学習の場を心理職、そして心理職を目指す学生の皆様に提供します。まず、4月は、2回の「iCommunity講習会」を実施します。

『公務員系心理職の働き方&試験対策を知る−現役の先輩に学ぶ−』

【日程】4月13日(土)9時〜12時 「iCommunity講習会」

【講師】
現役の「保護観察官」「児童相談所心理司」「家庭裁判所調査官」、宮川純(河合塾KALS)

【概要】
公務員系心理職は、安定した雇用を得ることができます。そこで公務員系心理職を目指す人、転職を考えている心理職、心理職の働き方やライフデザインに関心のある方のための講習会を企画しました。

『LGBTQの困難と、心理相談で求められること−多様な性のあり方を学ぶ−』

【日程】4月28日(日) 9時〜12時「iCommunity講習会」

【講師】
みたらし加奈(公認心理師/臨床心理士)、松岡宗嗣(一般社団法人fair)、石丸径一郎(お茶の水女子大学)

【概要】
LGBTQの心理支援において何が求められているのかを、当事者の立場から解説するとともに、事例検討を通して多様な性のあり方を尊重することの意味を学びます。


5.新緑の5月は専門的学びを深める時!

『セルフ・コンパッション体験プログラム_全4回』
※)既に申し込みを開始しています。「有料iCommunityメンバー(臨床心理iNEXTの有料会員で、かつiCommunityに登録されている方)」は、iCommunity講習会スタート記念の特別価格として無料で参加できます。

「有料iCommunityメンバー」(無料)
https://select-type.com/ev/?ev=-OkaFZZpuhk

「有料iCommunityメンバー以外の心理職及び一般向け」(4000円)
https://select-type.com/ev/?ev=k0UeNagqoog

【日程】5/11,5/25,6/4, 6/22 各回9時〜10時30分「iCommunity講習会」

【講師】中野美奈(福山大学)

【プログラム】全4回 90分 
①    5/11 (土曜) 『マインドフルな気づき』
②    5/25(土曜) 『共通の人間性』
③    6/8(土曜)  『しんどい感情との付き合い方』
④    6/22(土曜) 『他者へのコンパッション』

『定型発達と非定型発達、発達をアセスメントする』(仮題)

【日程】5月12日(日) 9時〜12時「iNEXT研修会」
【講師】井澗知美(大正大学)

『セラピーのためのポリヴェーガル理論を学ぶ−脅威に対して安全と絆を築く−』(仮題)

【日程】5月18日(土) 9時〜12時「iNEXT研修会」
【講師】花丘ちぐさ(トラウマセラピスト)


6.青葉の6月を過ぎてから学習も深まる!

『みんなで学ぶ「複雑性PTSD」事例検討会−問題理解と心理職の役割−』(仮題)

【日程】6月2日(日)9時〜12時 「iCommunity講習会」
【講師】・大谷彰 ・下山晴彦 ・原田誠一

『心理支援コミュニケーションを学ぶ−「グロリアと3人のセラピスト」−』(仮題)

【日程】6月半ば(土又は日)9時〜12時 「iCommunity講習会」
・三國牧子 ・下山晴彦

『性的マイノリティの理解と支援の基本を学ぶ−不可視化された困難を知る−』(仮題)

【日程】6月22日(土_仮決定)9時〜12時
【講師】 柘植道子(一橋大学)

『精神科診断は心理学によって大きく変わろうとしている!!』(仮題)

【日程】7月後半の土曜又は日曜(予定)9時〜12時 「iNEXT研修会」
【講師】 黒木俊秀(九州大学)


7.心理職の発展に向けて

現在の心理職ワールドは、公認心理師制度の影響力が絶大です。厚生労働省の公認心理師制度推進室の指示の下で物事が動いています。行政の慣わしで上位下達で物事が決まっていきます。職能団体や学会も、そのような指示に逆らうことは少ないと思われます。むしろ、率先して指示に従う傾向もあるかもしれません。その結果、心理職の厳しい現状に目が向きにくくなっています。心理職の主体性が失われつつあります。

だからこそ、臨床心理iNEXTは、現場の心理職が主体的に「自分たちの専門性とは何か」を考え、一緒に成長していく仲間が集まる場としてiCommunityを作り、そしてその学びの場として「iCommunity講習会」を提供することにしました。

ご紹介した春から初夏にかけて予定している「iNEXT研修会」と「iCommunity講習会」が、少しでも心理職の専門性と主体性の回復と発展に役立つことを願っております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


■記事校正 by 田嶋志保(臨床心理iNEXT 研究員)
■デザイン by 原田優(公認心理師&臨床心理士)


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臨床心理マガジン iNEXT 第44号
Clinical Psychology Magazine "iNEXT", No.44-1

◇編集長・発行人:下山晴彦

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