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イギリス留学日録②寮で火事!いつ平穏な日々は訪れるのか...

怒涛の1週間が終わり、やっと落ち着いたと思っていた2週目。
生活らしい生活もでき始め、家計簿を作ったり、今後の計画を立てたり…
ちょっと時間に余裕があった週の備忘録。



①2023/09/22 初めての無料ランチと英国図書館

私の通っている大学ではランチの時間になると、Next Mealというボランティア団体が無料でランチを配っています。
主にホームレスや飢えた人に向けてのボランティアですが、多くの学生がこのランチに救われています。
ランチはどんな人でも食べられるようにヴィーガンで、温かい料理に加えて、フルーツやスナックなど日によって様々です。

パンが食べかけですみません…

この日の放課後は大英図書館に行ってみました。
勉強するにはうってつけの場所になりそうでしたが、利用者登録を済ませないとリーディングルームは使えないルールとなっています。
利用者登録はパスポートなどのIDと、住所証明ができるBank Statementや公共料金の支払いなどが必要です。
まだ住所証明を持っておらず登録できませんでしたが、また今度、書類を揃えて登録に行きたいと思います。

②2023/09/23 初めての作り置きと円安物価高

月曜日からウェルカムウィークというオリエンテーション週間になります。
水曜日までは学校に行く必要があり、料理するのが面倒になるだろう思い、初めての作り置きに挑戦しました。
作るのはカレー。日本からカレー粉を2箱持ってきていたので、それを使ってみることにしました。

まずカレーの材料を揃えるため、スーパーに行きました。
もも肉、玉ねぎ2個、コロコロのじゃがいも1パック、米500g、トイレ用洗剤を買って£10.39。
うーん、高い気もするし、妥当のような気もする…。
帰ってきて早速3食分のカレーを作り、明日以降のために冷凍しました。カレーを作り終えても、もも肉は半分ちょっと、じゃがいもは3分の2、玉ねぎは1個半も余り、1週間あまり買い足さなくても大丈夫そうです。
£10.39は日本円で約1890円(1£182円として)なので、月1万円ちょっと。
もちろん、毎週この額にはならないと思いますが、円安+物価高のロンドンでは健闘しているのではないかと思います。
もちろん、無料ランチに大部分を救われてはいますが…

③2023/09/24 初めてお米を炊く、アジア人とは何故か話せる

カレーを食べるにはお米を炊かねば!となった私は、昨日買っておいたお米を炊くことにしました。
しかしお米を買った時には思いつかなかった問題が…
計量カップも持っておらず、測りなどもないため、どれだけの量のお米を炊けばいいのか分からなかったのです。
また鍋でお米を炊かなくてはならず、それもまた初めての経験でした。

YouTubeを漁り、海外生活を送る日本人のお米の炊き方を学び、いざ実践。
日本の家ではガスコンロだったので、IHの火加減もわからないまま、とりあえず炊いてみました。
結果は、ちょっと柔らかい仕上がりに…。
各家庭でお米の硬さの好みは異なると思いますが、硬め派の家で24年間も過ごしてきたので、なんだか満足できない結果となりました。

そんなこんなをキッチンで繰り広げていると、キッチンを共有している台湾人のフラットメイトが来ました。
フラットメイトは11人でインドやフランス、モロッコなど多国籍です。
幸い全員いい人ばかりですが、コミュニケーションが続きません。
完全に私の問題なのですが、英語力不足とコミュ力不足で、一般的な会話でも質問が出てこないのです。
しかし不思議なことに台湾人の彼とは1対1で会話を続けることができ、心地悪さもなかったのです。

人種差別や区別をしているわけでは決してありません。
しかし同じアジアという文化や価値観が近い国で育った経験があると、お互いが発する英語の、それ自体の理解度が高く、言葉から想像するものも近いのではないかと感じたのです。
会話の文章の中でどんな単語を選ぶのか、そこに込めた意味というのが伝わりやすいと思いました。
彼が単純に私に合わせてくれたというのも大きいですが、やっと双方向のコミュニケーションが取れている感覚でした。
潜在的な文化の違いを実感しつつ、誰とでもコミュニケーションが取れるようになりたいと思った出来事でした。

④2023/09/25 タピオカと他大学潜入

月曜日になりまたオリエンテーションが始まりました。
クラスが終わり、友達とタピオカ屋さんに行こう!となり日本にもあるThe Alleyに行きました。
日本でもタピオカはしばらく飲んでいなかったのですが、一口飲んで、そのおいしさに感動しました。
一杯£5.3なのでハマると怖いとは思いつつ、公園でおしゃべりをしました。

その公園の前はLSEという大学の目の前でした。LSEは言わずと知れた名門校で、プレマスターに通う私たちはどんな大学なのか気になり、行ってみることにしました。
中に入ると、まだ新学期が始まったばかりなのに勉強している生徒がたくさんいて、意識の高さを伺えました。
LSEの近くには同じく名門校のKing'sCollegeLondonがあります。
中には入れませんが、こちらもいいロケーション、外からでもわかる施設の美しさ、優秀な学生がたくさんいて、きっと素晴らしい環境なんだろなぁと感じました。
名門校の学生から刺激を受けた1日でした。

⑤2023/09/26 ロンドンのゴミ事情と誰とも会いたくないとき

今日は授業がリモートになったので、一日中部屋にこもっていました。
ずっとやらなきゃと思っていたゴミ捨てもやっと終わらせました。
ロンドンのゴミ事情は日本とは全然違います。
私の住む地域では、主にリサイクルかGeneralWasteかの2種類です。
リサイクルも、ペットボトルの蓋までつけたままゴミ出ししてよく、紙もプラも分けずに同じ袋に入れて大丈夫です。
ただリサイクルは透明の袋でなくてはならず、一般ゴミは黒いゴミ袋を使うので、ゴミ袋代はちょこちょこかかります。笑
日本では仕分けが細かい自治体に住んでいたので、大雑把な分け方にまだ慣れず、変な気持ちでペットボトルも紙も同じ袋に入れています。

私のフラットの情報は上記で書きました。
絶対に一人の時間が必要なタイプの私は、フラットの誰とも会いたくないという日が度々訪れます。
基本は一人で部屋にいるのですが、やはりドアの開閉の音、キッチンから漏れる会話など完全に一人でいる感覚にならないせいなのでしょうか、人疲れしてします。
この日もまたそんな日だった私は、キッチンに誰もいないであろう時間にそそくさと食事を準備し、一人時間を堪能したのでした…。

⑥2023/09/27 日本にもあるべきだと思ったWelcome Reception

水曜日は私が通うプログラムの部門のウェルカムレセプションがありました。(日本でいうと同学部の人が集められて自由に会話をする感じです)
もちろん日本にはこんなイベントはありません。
自分の参加するプログラムの人だけでなく、違うプログラムに参加している人や先生など、本当に誰とでも自由に会話する時間でした。
無料のコーヒー、紅茶、ジュース類に加えて、カップケーキやブラウニー、フルーツなども取り放題です。

レセプションで食べたティラミス味のケーキ


日本の大学では仲の良いグループやサークルで交友関係が終わってしまいがちですが、こんなふうに名前も知らない誰かと、将来についてや勉強について話すのはとっても刺激的でした。

⑦2023/09/28 寮で火事!何もなく2週目が終わるはずなかった…

この日はオリエンテーションもなかったので、部屋の掃除、洗濯などやらなきゃいけないことを終わらた1日でした。
夜ご飯も食べ終わって少し作業をしていると、開けた窓から小さなアラーム音が。
耳障りだなぁと思って窓を閉めました。
しかしすぐにグループチャットにこんなメッセージが。
''There's a fire alert on Floor1. Get out.''
フラットのメンバーが知らせてくれたのです。
1階以外は火災報知器が作動していなかったので、どうせ誤作動だろうと思いながら、外に出ました。
しかし階段で1階に降りると煙の匂いと共に消防士数名とすれ違いました。

中には入れないので、小雨で肌寒い夜の中、事態の収束を待ちました。
待っている間にもホースが中に運ばれていき、道は規制線がはられました。
21:40から1時間半弱外で待ち、23:05ぐらいに寮のエントランスに入ることができました。
しかし火事は私の住む棟で起きたため、煙が治るのと確認作業のためこの棟の人たちはまだ入れないと言われ、さらに待ち続けました。
この日なぜかうまく寝られなかった私は、疲労困憊ですでに限界でした。

フラットメイトが別棟のコモンルームに行こうと誘ってくれ、眠気と闘いながら待ち続けました。
やっと部屋に戻ることができたのは2:00過ぎでした。

ほとんどが留学生の寮なのですが、この緊急事態で多くがスマホと鍵しか持ってきていませんでした。
パスポートがなくなったら…という心配をみんなで話していました。
緊急時にすぐに持っていけるように、大切なものはまとめておこうという教訓を得ました。


平穏に終わるはずだった2週間目の最終日がまさかこんな事態になるとは思っていませんでした。
もし寮に入れなくなったら…と想像しました。
ロンドンではまだ頼れる人がおらず、孤独の辛さを実感しました。
こっちに来てからはトラブル続き…3週目はどうなるのか…
ここまで読んでくれてありがとうございました!

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