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ご祝儀という名のパーティー券

結婚式のご祝儀が少なくて云々、というネット記事を見た。

ご祝儀をもらう予定もあげる機会もない僕にはまったく無縁のことだが、この因習は一体誰が得をしているのか。

お金の話に限ると知り合いが多いほどたくさんもらえる。が、知り合いが結婚すれば今度は自分があげる番になる。なれば既婚者、または結婚しなさそうな知り合いをたくさん持つことがゲーム理論においては正しい戦略になる。

知り合いが多くて結婚しない人が一番損をする。かといってご祝儀目当てで結婚する人も少ないだろうが、いくらかは少子化の歯止めになっているのかもしれない。これは国にとってプラスといえなくもない。

ただまあ、金額が多いとか少ないとかで気を揉んだり、式場の料理や引き出物の内容に悩んだりする心の負担を考えると、このシステムはあまり幸福を生み出さないように思う。過去記事でも書いたように「欲しい物を買う」以外の行動にお金のやり取りを絡ませるの悪手だ。

祝う気持ちがあるなら参加費を払え

これはもう一種の脅迫である。

お祝いの気持ちに相場があるという状況は皮肉が効いていてちょっと面白いが。


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要らないものを買わされる感じはこれと似ている。