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結婚観

昔から結婚するために相手を探すのは手段と目的が逆な気がしていて、ついに相手がいないままこの歳になってしまったわけだが、今回の片想いでようやく結婚について考える機会が訪れた。

誰かのそばにいたいという感情を覚えた今でも、やはり他人とは隣人の関係が望ましいと考える。同棲しようが籍を入れようが気持ちはずっと隣人でいたい。そのくらい極端に僕は依存を嫌っている。

基本的に自分のことは自分でできる。パートナーもそうであってほしい。結婚相談所の人が聞いたら目を丸くしそうだが、最初から支え合うことが目的の結婚は僕には無理だと思う。それでは結婚する意味がないと言われればそうなのだろう。

僕は誰かのために頑張らない。だから僕のために頑張らないでほしい。頑張ってくれるのは嬉しいが、その労力に見合うだけの喜びを僕はおそらく感じられない。頑張った結果も、頑張らなかった結果も、それなりに幸せだと感じる人間にわざわざ尽力を注ぐ価値はないのだ。

おすそわけしたり、されたりする距離感がいい。自分が食べたくて買ってきたパピコを、相手が望むなら当たり前のように半分こできる関係性がいい。

一番近くの特別な隣人。それが僕の考える理想の夫婦像である。