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ガラスのハート

↑前回の続き

基本的にみんな幸せになればいいと思っているので、誰かの幸せで自分が傷つくところを想像しにくい。唯一、思いついたのが推しの結婚だった。

僕の推しは結婚報告をせずに表舞台から去ってしまった。それはもうそういうことだと察しているが、まだ確定はしていない。これがもし確定したならば少なからずダメージを受けることになるだろう。

2、3日は寝込むと思う。しかし、立ち直れる自信がある。その強さ(≒鈍さ)があるから他人の幸福を願える。

前回のリンク先の記事によると産休クッキーの賛否はちょうど50対50に分かれたという。否定派が幸せアピールを自重すべきと考えるのは、それがダメージを受ける人の致命傷になりかねないと危惧しているからだ。

そのくらい人の心は脆いものだと半数が思っている。一面に並べられたガラス細工になるべく衝撃を与えないように息を殺して生きている。これは健全な状態とは呼べない。

衝撃を防ぐのではなく、衝撃を受けても割れないようにするのが得策に思える。孫を見たい親の期待とか、母になることが女性の本分みたいな古い価値観が脆さの一因になっていないだろうか。

やはり男の想像力なので限界はあるが、クッキーを非難する以外にできることがあるのではと考えてしまう。

↓次回に続く