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大人は意外と大人げない

↑前回のつづき

途中から無意識に小さな子供をイメージしながら書いていたが、期待に応えられなくて嘘をついたり、誤魔化したり、逆ギレしたりするのは年齢に関係なくあり得る。大人はそんなことしないと思っていると裏切られる。

それ自体が期待になっている。

大人は大人らしく振る舞うべきだと期待しているのである。その結果、何が起こるかと言うと嘘が巧妙になる。失敗を隠すために下手な嘘をつくのは大人げない。だから「記憶にございません」とか言い出す。

やるせない。二重の失望に苛まれつつ、罵倒したりしないから素直に失敗を認めてくれよと思う。しかし、同情もある。

子供と違って大人はかかる期待が大きいのだ。積み上げてきたものが崩れるリスクも比較にならない。僕は崩れて困るものを持たないのであくまで想像だが、高学歴で自尊心の高い人ほど失敗を恐れていそうな気がする。

地位と名誉と学歴を兼ね備えている人に期待が集まるのは当然だろう。これが不幸の始まりだと思われる。失敗の耐性が低いところに高い期待が寄せられる。そんな状態でうまく回るはずがない。

エラーの起きないシステムを目指してはいけない。きれいに失敗して上手に挽回できるシステムだけが安定を得られる。

↓次回につづく