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お掃除スキル

潔癖症ではないと思うが、汚いよりはきれいな環境に住みたい。身体が健康であるためにも、精神的に気分良く過ごすためにも重要なことだ。

でも掃除はしたくない。

単純に面倒だという理由はもちろんある。が、それ以上に自分の掃除スキルを信用していない部分が大きい。重い腰を上げて掃除をしても本当にきれいになっているのか疑わしいのだ。あらかたやり終えても不十分な気がして達成感が得られない。

たとえば油を使って料理をする。毎日繰り返せば目に見えて換気扇が汚れていく。掃除が面倒なだけなら頑張れば済む話である。なるべく頑張らずに生きていきたいとは思っているが、必要な労力であれば惜しむつもりはない。

問題は換気扇だけが汚れるのではないということだ。比較的目立ちにくいとはいえ壁や天井にもそれなりに油は付着する。それを完全に除去するのは僕の能力では無理だと思う。

だから料理をしなくなった。どんなに高い掃除スキルも最初から汚さない戦略には敵わないだろう。ただし、苦渋の判断でたまにベーコンは焼く。美味しさがデメリットを上回るから。