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最大公約数は元の数を超えられない

↑前回のつづき

純粋で均一なものを扱う前提ならシステムは大幅に簡略化できる。一部の例外に対応しようとするからコストが嵩む。人類全員が右利きなら色々なことが円滑に効率よく運ぶだろう。

自分で書きながら危なっかしい内容にヒヤヒヤしている。優生思想を礼賛する意図はない。穏便な例として左利きをテーマに選んだのに「ぎっちょ」が地域によっては差別用語にあたると知って暗い気持ちになった。

ググっても詳しい経緯はわからなかったが、やはり少数の例外が忌み嫌われたのだと思われる。みんなと違うことは確実に全体の足を引っ張る。良いか悪いかは別にして排斥する力が生まれるのは自然なことだ。

多様性を掲げる社会には不利益を許容する覚悟が求められる。左利きの中にも優秀な人材はいる、長い目で見れば社会に利益をもたらす、みたいな理由付けも良くない。それは優秀でない左利きは不要と言っているに等しい。

種の生存戦略として多様性が重要なのはわかる。しかし、人類にはまだ早すぎる気がする。

主語がクソデカくてお前は何目線で語っているんだと自嘲するが、どうしてもSDGsは浮世離れしているように思える。

デカいと言えばここまでの話はABEMAのコメント機能が発端だった。なかなか着地点が定まらない。

↓それでもつづく


このシリーズの最初の話はこちら↓