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アメリカ西海岸で日本を想った話

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
infocomのUXチーム、デザイナーの吉野です。

1月にチームでアメリカに行った記事は幾つかポストされてますが、ぼくは今回はそれに参加してません。
というのも、2024年3月3日に日本を出発して3月30日に帰国と約1ヶ月の間、弊社のグローバル研修という制度を利用してアメリカ西海岸へと行くことが決まっていたからです。おいてかれたんじゃないからね!多分。。

グローバル研修は弊社人事主導のグローバル意識の強化・グローバルへのチャレンジ促進を目的とした人財育成プログラムで、社員であれば誰でも応募し参加することができます(選考はあります)。
本当は2020年3月にSXSWと絡めて行く予定だったのですが、行く準備も進んでいた中パンデミックとなってしまい断念。2023年に入って制度再開となり、丸4年を経た2024年3月にようやく行くことができました。


渡米の目的

今回そんなグローバル研修を利用して渡米するにあたり、目的は以下のように設定しました。

デザイン・テクノロジー・スタートアップの最先端エリアにおいて、企業内起業に関する仕組みや制度の調査、アントレプレナー、イントレプレナーの教育系プログラム開発及び実施の可能性探索、これらのパートナー候補の探索・ネットワーキングを行う。現地でのリアルな生活を通じてカルチャーごと体感する。

端的に言えば事業創出に関わる社内の荒廃感に一石投じるためのヒントや繋がりを得るみたいな感じで、研修の目的より実務寄りなもので据えてます。
故に成果として色々あるのですが、現段階でnoteでは発信し辛い内容も多分に含まれるため、今ポストでは現地でのリアルな生活を通じてカルチャーごと体感の部分にのみフォーカスしてお伝えしたいと思います。

物価や円安について

御存知の通り米国では物価が高く、1ドル約150円の円安も日本からいく立場としては結構ズッシリとのしかかってきます。20ドル?まあええかと決済して、あとで日本円で3000円の明細をみて「うおっ」となります。
外食だと朝にカフェでパンとコーヒーで1500円位、お店で飲むビールは1杯1000〜2000円位、だいたい何を頼んでも1品2〜3000円はしますし、ラーメンだと1杯約3000〜4000円位、そこにチップが20%程度のる場合もあるわけですから毎日毎日これではなかなか厳しいです。
スーパーマーケットでフルーツや野菜は山盛りパックでも7〜800円位と比較的お手頃で、野菜好きが幸いして食費はある程度抑えられ、なんなら日本にいるより健康的な食生活だったかもしれません。

今回1000マイルほどレンタカーでの移動もしましたが、ガソリンは1ガロン(約3.7㍑)4〜5ドル位、日本だと燃料油価格激変緩和補助金を含めれば同じくらいか、少し安いくらいでしょうか。
びっくりしたのはタバコで、日本でも1箱5-600円と高くなっていると思いますが、アメリカで見かけたタバコは12〜15ドルと1箱2000円越えで売られていました。日本で1箱2000円だったらさすがに禁煙する人も増えそうだ。

今回借りたレンタカーがリッター5kmの大飯喰らいで給油しまくりでした。

垣間見える光と影

場所や街によりますが、すごく栄えていてキレイで安全な場所と、そうではない薄暗い町並みや荒れた道路や植え込み、散乱しているゴミ、ホームレスや物乞いなど、道路1本区画一つ隔れば街の様相はガラリとかわります。
今回自分でハンドルを握って長距離を移動したため、色々なところでフリーウェイを降りて給油や休憩、食事や宿泊をしましたが、場所によって街を降りたところや商業施設の入口あたりで、いわゆる貧富の差というか、労働需要が高まり失業率が低下しても物価上昇圧力で結果働き辛いといった社会課題が垣間見える感覚になる様子が目につきました。

荒廃系とは別だが、サンタバーバラで見かけたメイシーズ(百貨店)がガラガラすぎて怖い。

スーパーマーケットに見るリアル

Trader Joe'sやWhole Foodsといったオーガニックも扱うようなお店や、お手頃かつ多くみかけるSafewayあたりはこれまで何度か訪れたベイエリアでも利用していました。お高い部類なのはわかってはいても、経験則による心理的安全から今回も殆どはTrader Joe'sで買い物をしていました。

今回お会いした方の勧めで、いわゆる大衆スーパーというか地元民の多くが利用するスーパーマーケットにいく機会がありました。
しかし連れていっていただいた所は、汚いまではないものの全体的に雰囲気が薄暗く雑然とした部分があったり、置いてある商品も安く量が多く鬼カロリーなもの、色合いがド派手でカラフルなものが多く目につきました。
客層の違いも周囲をひと眺めするだけで感じ取れる位です。これらがベースな層はそりゃビッグサイズに成るわなと思いますし、健康管理も難しそうからの、医療費が高いアメリカこれではあかんやろと思いました。
パッケージを含むデザイン面でみても、露骨な効きそうやろ!すごいやろ!が多く、これが当たり前で育つ層に響くデザインで考えないといけないでしょうから、まさにカルチャーを捉える・感じるという意味で色々考えさせられるものがありました。
そういえばダイソンの掃除機がうるさいのは、ある程度の吸ってる感の演出とも聞いたことがある気がします。なるほどねえ。

左下は不凍液かと思ったらただのジュース。飲食物の色がきつい。

最後に

1ヶ月ではありますがアメリカに滞在して生活をする中で、円安と米国の物価、企業体質や意思決定の速度の違い、米国では当たり前に感じるトレンドも、日本では感じ辛い・わからないなどなど、様々な面から総じて日本を弱く小さく感じる事がありました。
勿論逆に、衣食住や仕事が当たり前にあり、当たり前に生活が送れていて、それでいて安全で時間に正確な交通インフラ、安く美味しい食事、衛生面や細やかに感じられる気遣いなど、日本の良いところも多く感じることができます。

この差を体感することで、まだまだなところは取り入れ、良いところは伸ばすといったことの、自身のフレームを容易く超えられる感覚に刺激がはいります。その刺激は行動力や熱意にも繋がると思うので、たまには日本を外から見てみることは重要だな、現地にいることって重要性だな、と改めて感じられました。

弊社のグローバル研修は、若い層が遠慮してしまったりしがちなのですが、自分はまだとか、その勇気がないとか、引くことで考えず、行きたい!と想ったら即行動に移してみてほしいです。
ああーそうねわかるわかるーと思うようなもんだとしても、実際に目で見て耳で聞いて肌で感じて体験したものとでは雲泥の差があります。
英語ができない?Google翻訳優秀!アメリカ人は聞くスタンスが段違い!
なんとでもなる! 行ってもないうちに屁理屈こねるなし!

※おまけ:街でみかけると異様さがすごいテスラのサイバートラック(撮影:GoPro)


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