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健康寿命に関する食生活の常識がいったいどっちが正しいのか?

江戸時代中期の頃の観相学の大家で水野南北さんという方が
おられました。「節食開運説」を唱えた人物です。

観相学とは、
顔だちや表情から、その人の性格・気質、また才能を判定しようと
する学問のこと。

水野南北さんは節食が運勢を改善すると唱えた人です。若い頃に
人相見から顔に死相が出ていると言われ、出家を決意。
麦と大豆だけの食事を1年間することで高僧から師事を許さたばかりか、
死相まで消えて運命も好転したことからこの「節食開運説」を確立
しました。

食事は極めて質素にカロリーをひかえること。規則正しい生活および
食生活を心がけること。大願成就まで美食を慎み、毎日の食事を厳重に
節制することで生涯の栄誉栄達と健康寿命を獲得することができると
説いています。

いっぽう、高齢者医療の専門家である医師の最新の研究では、
高齢者こそ揚げ物や高カロリーのチョコレート、アイスクリームを
食べるべきだという変わってきたようです。

甘いものが嫌いで、血糖値が気になる人なら、ナッツ類をつまむのも
いいでしょう。ナッツ類はどれもカロリーが高めです。ちょこちょ
つまむことで高カロリーな食生活を維持できます。

水野南北さんが言うように、カロリーを控える食事を摂れば、
人間は120歳まで健康寿命を長らえることができるという研究結果も
あります。江戸時代からこんな考え方をしていた日本人がいたこと
自体、驚きですが、学説がこれほど正反対のことを言っているのも
高齢者にとってはかなり混乱します。

ただ、私自身はどんなに長生きできたとしても美味なる食事を
ガマンすることが果たして幸せかどうかという命題にぶつかります。
至福の瞬間を味わうのも人生の楽しみのひとつだと思っていますから。

高カロリー食においしいものが多いのも事実です。

これから長生きしたいと思っているあなたは、いったいどっちを
信じたらいいのか?
疑問に思いませんか?「いったい、どっちなんだ!」という
怨嗟の声が聞こえてきそうです。

体調が悪いときや風邪をひいたときは、おかゆがいいと言いますが、
おかゆ一杯で100kcalでは、熱が上がって消耗した分のカロリーすら
まかなえない低栄養状態になってしまいます。

どちらにしても、規則正しい生活とバランスのよい食生活が健康寿命を
維持するには一番いいというのは正解のようです。

ちなみに、ダイエットの本来の意味は、過度の節制をして痩せる
ことではなく「規則正しい食生活」ということのようです。



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