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新居づくり④キッチンの施工(電気・水)

前回で家具の組み立てのところまで来ました。キッチンの戸棚が全部そろったところで、キッチンの水回り・電気周りの施工を手伝ってくれると言ってくれたマブ家に連絡。サクッととある土曜日に作戦日が決定。


【作業内容】

当初お願いした作業は、Arbeitsplatte(前回登場の戸棚の上に置く板)のカット、シンクと排水管と食洗機の排水ホースの接続、コンロ(IH)とオーブンの電気接続でしたが、追加で吊り下げ戸棚のレール用の穴あけもお願いしました。というのも、コンセントの位置から大体配管と配線の位置は予想できる(ググった)し前の住人が穴をあけた痕跡もあるのでそこにドリルしようと思ったのですが、もし配管や配線にヒットするととっても困るのでやっぱりできる人にお願いしようと。

【事前聞き込み】

何が必要になるか具体的にわからないので、IKEAでの注文前に発注リストを見せて、何かほかに買う物はあるかききました。そしたら「まあ大体揃ってるんじゃないの」「実際にやってみないと細々した必要なものはわからないから」ということでそのまま注文。道具類は自前のがあるから何も用意しなくていいよと。
電気の接続についてググっていたところ、買う予定のコンロとオーブンが専用コンセント(冷蔵庫などの家電と違って付属のコードを普通のコンセントに差し込めばOKというわけではないらしい)に合致するか、合致しない場合というのがあるのかとかよくわからなかったので、コンセントの写真を送ってこちらは電気担当のマブに質問。コンセントの配線の色が見たいとのことで、家具の組み立てで新居に行ったタイミングで撮影。「うん、接続できるよ」とのことで安心。

【準備したもの】

・飲み物食い物
わざわざ手伝いに来てもらうので、とりあえず水とお土産を用意。水は既に普通に使えたのですが、水道水をあまり好んで飲まない人もいるしおもてなし感でるし(おい)。お土産はそれぞれの好きそうな食べ物飲み物を紙袋に詰めて、隠すように現金をくっつけて。ある程度の距離があると個人的な「依頼」として現金を受け取ってくれることも多いのですが、現金のお礼って日本以上になんだかなぁ…という雰囲気な気がするので、隠して押し付ける作戦にしました。ドンピシャで欲しいものわかるならいいんですけどね……。
それとこれもドイツのDYIお手伝い恒例ですが、作業終わりにピザを取りました。ケバブとか他の食べ物でもいいのですが、話題に出したら希望がピザだったので。カード払いできない場所が希望される可能性も考えて多めに現金を引き落としておきました。
・掃除機
作業台のカットをするということはおが屑が出るので掃除機を準備。現居のものを持ってきただけですが。掃除の必要性に気づいていたのに、読みが甘かったです……(次段落に続く!)

【準備すべきだったもの】

・ちりとり
おが屑は掃除機で吸えばいいと思ってたのですが、都度サクッと払い落としたり穴あけ箇所の真下で受け取るのにのに塵取りがマストでした。幸いマブ父のクルマにあったのでそれを利用。

・食器用洗剤
排水管を組み立てていたマブ父が「Seife(石鹸)!」と。石鹸ならあるで(だって家具の引き出しのレールにアブラついててお手手ベトベトになったから持ってきてたんだよん)と固形石鹸を渡すワシ。「……あ…液体のヤツ……食器用洗剤でもいいから……」どうやら接続部分をぬめらせて滑り入れる形で接続したかったらしい……。ないものはないのでお隣さんに借りました!
それと作業台のカット部分にコンロやシンクをはめ込む際にシリコンを使ったのですが、このシリコン、手とか施工箇所以外につくとなかなか落ちない!のですが唯一落とす方法があって、それは食器用洗剤。
ということで食器用洗剤はとりあえず置いておきましょう。

・ゴミ箱、バケツ、布巾
どこの家庭にもあるお掃除セット。特別なモノじゃないけれどないと不便で意外と役に立つので引っ越しが決まったら早々に買っておきましょう。

・コップとカトラリー、皿
用意していた水を開けたり注文したピザを食べようとしたときに気づいたのですが、コップとカトラリーは用意しておいた方がいいです。もちろんケバブやマフィンのように手で食べれるものもあるけれど、現場で飲み食いが発生するならあって損はないです。

【まずは作業台のカット】

最初の作業はこれでした。木製の土台のようなもの(マブ父が持参)に乗せて電動のこぎりでウィーンっ!切り落とされる予定の箇所を使って電ノコ体験させてもらいました(°∀°)優しく(でもしっかり)上から抑えて(これが意外と大事、抑えないとガタンガタン揺れる)機械のペースに合わせて前に進ませる。初めて電動ドライバー使ったときもでしたが、この「抑える」「押す」力が大事だなと。おが屑パーティになったので窓を開けて換気&掃除。

【二手に分かれて電気と水道】

作業台にはめ込むコンロとシンクの準備に取り掛かります。マブ父がシンクと排水管を、マブがコンロの電気ケーブルの準備をします。

説明書をぶん投げて作業に取り掛かるマブ父。読まなくていいの?と思ったのですが、できる人なのでそっとしておくことに。マブは別のお部屋でコンロの説明書を見ながら電気ケーブルをいじり始めた。マブ母とワシは2人が注文する度に道具を届けるウェイトレス担当(これが地味に効率を上げるのです。一人で家具組み立てながら、道具や梱包材を指示通りに持ってきたり運び出してくれる人がいればなと何回思ったことか!)。

ここで前述の「Seife(石鹸)!」になります。そしてその後平和に作業が続いたのですが、マブ父突如ブチギレ。スウェーデン(人)とIKEAに対するここでは書けないような罵りが開始。マブ父、説明書を見る。マブ母「うちの旦那が説明書見てる!みんな!レアイベント発生!!!!!」まるで日食か彗星のような扱い。マブ父、納得。どうやらいろいろ道具を持っていない初心者でもできるように設計されていたため、できるマブ父には返って分かりにくかった、ということだったようです。

そしてここで悲報が…

マブ「コンロとオーブン両方を専用のコンセントにつなぐのはムリ」

えっどうすんの?!…コンロとオーブンのどっちを他のものに変えるべきなのか、そもそもがムリなのか……と焦ってきくワシに神の一声

マブ「コンセント作ろう。ホームセンター行かなきゃ」

あの……さすがに電気工事士じゃないあなたがコンセント増やすのは……

マブ「差込口じゃなくて、差し込めるようにStecker(差し込むほうの頭)を作るの。簡単だから。」

え、そんなことできるの…?

そのころマブ父のほうもシリコンが必要とのことで、マブ父は近所のホームセンターへ買い出しに。他にも必要になる(だろう)って判明していたものがあったのでそれも一緒に買いだしてきてくれました。
その後無事取りつけ。作業台を棚に固定して完了!

【鳴りやまぬ金属探知機】

次は作業台の上に来る吊り下げ戸棚に取り掛かります。マブ父が買い出しに行っていた間に金属探知機でスキャンしてみたのですが、どこもかしくも反応でまくり……これはちょっと怖い、ということで、大家さんに情報提供を頼むことに。後日現居(書いている今時点では旧居になってしまいましたが)から整理ダンスとかデスクトップパソコンとか大きいand/or重いものをマブのクルマで運ぶことになっていたので、戸棚はその時にと。
注文していたピザも届いたので、みんなで晩ご飯。ピザも大好評。よくデリバリーしてもらっているピザ屋さんなのですが、新居では最低注文額が爆上がりしてしまい一人ではなかなか注文できないので、嬉しかったのは自分だったという。

【後日】

マブのクルマで整理ダンス(といっても小さいのですが)や電子レンジ、デスクトップパソコン、モニターなどを新居へ運び出し。全部座席を取りつければ8人乗れる感じのクルマで、運転席と助手席以外の座席を取りつけていない状態で積み込みます。この積載量がすごい!最低限クルマで運び出したかったものを詰めてもまだまだスペースがある!ということで、まとめていたものはすべて積み込むことができました。いやぁ、クルマはすごい。マブに頼む前にクルマを持っている友人数人に移動の手伝いをお願いしたのですが、友人自身が遠くに引っ越してしまっていたり時間が取れなかったり、クルマが小さかったりAnhänger(クルマに連結する荷台)をつけて運転はしたくない(そして保険の関係もあるし運転に自信ないワシもする度胸がない)という状態で、最悪手押しの荷台に乗せてトラムで往復して運ぼうかと思ってたのですが、何往復もかかるところを一回で終了。すごい。
そして吊り下げ戸棚の設置に取り掛かります。大家さんからの返事は「前の住人が空けた穴の痕跡を頼りにやって」というもの。かなり古い建物だし、もう配管や電気配線がどうなってるのか彼自身把握していない模様(多分大家さん自身3代目以降の継承人かと思われ)。ということで、穴の痕跡を頼りに穴あけ。無事完了。ワシは小さいので低めに設置。マブ「ドワーフの家かなw」
この日のお礼はビールと近所のアジアインビス(美味しい)(ドイツでは珍しく薄味さっぱり系)の焼きそばでした。

【これで住めるぞ!】

まだ戸棚の扉などチマチマ取りつけるものはありますが、これでとりあえず住める状態になりました!ありがたい!!一人じゃ到底できませんでした!!!そして業者さんに依頼するより色々と融通がきくのもとても助かりました!

【ワシも誰かの力になりたい】

一連の引っ越し準備、友人やマブ家の力なしでは不可能だったと思います。だからこそ自分も誰かの力になりたいけれど、DIYスキルもクルマもコネも知識もないワシにはなにもできない……と思っていたのですが、誰でもできるお手伝いがあるのでリストアップしておきます。

・道具の運び屋
家具の組み立てや施工中は、あの道具持ってきて(ほしい)!という場面がよくあります。そういう時にサクッともってきてくれる人がいると作業がはかどります。
・整理整頓係
家具や家電などは梱包材に包まれてやってきます。つまり、片づけなければいけないゴミが大量に発生します。そして、組み立てや施工後に片づけをするのはかなりテンション下がります。家具の組み立て中に手伝いに来てくれた友人数人、不器用とかDIYの素養以前にこいつら仮にも大学生なのか、こいつらがプログラマとかそういう職種につくのかって(初見なのに説明書、つまり公式ドキュメントを見ない&ちゃんと読まない)レベルで役に立たなかったのですが(手伝いに来てもらいながらひどい言い方)梱包材の片づけをしてくれたのがとても助かりました。
ちなみに作業終了後に飯食ってわーいってするのはとても楽しかったです。作業効率とは別に、一緒にやる楽しみは確実にありますね。
・家具部品を抑えたり動かしたりする係
戸棚の扉など、ちょっと持ち上げてその場で保持が必要な作業もあります。一人でもどうにかならないことはないのですが、こういうときに「ちょっとこれここで抑えてて」を頼める人がいると作業が楽になります。あとは組み立てた後に移動する際、一人と二人では馬力が全然違います。
・お掃除担当
施工の現場のお掃除もですが、入退去時の物件の掃除も地味に手間がかかります。特殊な道具や洗剤を使ったわけではありませんが、部屋の明け渡し時に大家さんがワシの部屋のきれいさに感激していたのを見て、掃除のバイト経験も役に立つのだなと。住人入れ替わりの際の掃除の仕事をしていたので一通りのルーティーンとノウハウがあったみたいで、一人でサクッとやったレベルでもAA評価を頂けました。そして新居の掃除が甘い点も気になり、こちらもサクッと一人でピカピカに。部屋が大きければ大きいほど地味に手間がかかるので、掃除を手伝うだけでも力になると思います。

【一通り完了】

ということで、新居の準備は一通り終わりました。この後もいろいろやることはあったので、そのへんも追い追いまとめたいと思います。

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