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ライブハウスがあんまり好きじゃないのにライブに来いと誘うのもどうなんだろうって思うけど自分のライブを見れるなら私も行きたいよ(ナルシシズム)

この間たまたま会ったトラックメーカーの方に「トラックを作れば一気に何万人にも音楽を届けられるのにライブをやる意味を感じない」と言われた。私はバンドマンだから「音楽は生音に限るでしょ」と返せばよかったかもしれないけど、その実あまりそうは思っていない。私は人混みと爆音が苦手だから本当はライブハウスがあまり好きでないし、毎年対バンだけでも百回以上はライブを見るけどそのすべてに感動しているわけがない。
家でおとなしくしたいからライブには行かずに音源を楽しみたいという気持ち、本当によく分かる。
バンドに費やすお金と時間があるならDTMを勉強して音源を発表する方が効率が良いこと、本当によく分かる。
もうとっくにバンドが音楽のトレンドではないこと、本当によく分かる。

それでも、バンドをやってしまう。小さなライブハウスで数人のお客さんに向けて、いつだって最高の演奏をしてしまう。
効率が悪くても、誰に届かなくても、バンドをやってしまうのだ。
もちろん人に届いたらいい、だけど、たとえば音楽を聴く人がこの世から消えてしまっても、私は演奏を続けたい。

窮地に陥ったときでも演奏を続けるか?ということを私は最近よく考えている。たとえば「戦場のピアニスト」で、敵国の兵隊に見つかったときに「私はピアニストです」と名乗り出てたまたまそこにあったピアノ(そもそもたまたまそこにあってよかったよね、という話ではある)で演奏を聞かせて命拾いしたシーンがあるけど、エレキベースだったら楽器があっても電気がなければ音すら出やしないので死ぬしかないんだろう。
そういう日がいつか来るかもしれないから、コントラバスを練習しようと思っています。(変な理由)

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