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「自分らしく」生きたいのならば

あなたが自分らしさに心惹かれるならば、
ぜひ心の片隅に留めておいてほしいと
オススメしたい、映画の台詞があります。

スタジオジブリ作品『耳をすませば』から。
(物語の結末には触れていませんが、作品のネタバレを含みます)

スタジオジブリ作品静止画:画像提供より

中学3年生の主人公、月島雫(しずく)が、
「書きたいものがある」と思い立ち、
受験勉強そっちのけで小説を書く
シーンがあります。

当然、学校の成績は下がり、
何をやってるんだ、進路はどうするんだと
家族に創作活動を反対されます。

そんな中、雫のお父さんは
次のように諭して、雫の背中を押しました。

「自分の信じるとおり、やってごらん。でもな、人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。何が起きても、誰のせいにもできないからね」

スタジオジブリ:映画「耳をすませば」より

このセリフです。
まさに自分の生き方を選ぶことや、
自分らしく生きることの現実を
的確に言い表していると思うんですよね。

スタジオジブリ作品静止画:画像提供より。
雫とお姉さんの後ろにいるのが、雫のお父さん。上記の台詞で、雫の挑戦に背中を押します。

SNSで「自分らしく」という言葉を、
著名人やインフルエンサーの発言から
たびたび目にするようになりました。

お金や人間関係のストレスに
不自由する様子なく、生き生きしている人や
好きなことを仕事にしている人、
好きな場所で時間に縛られずに働く人を見て

今これを読んでくださっているあなたも、
「あの人は自分らしく生きていていいなあ」
と、思ったことがあるかもしれません。

しかし、好きなことをするばかりが、
自分らしく生きることではありません。

だからこそ、雫のお父さんのこの言葉に
深さ・重さ・温かさを、私は感じます。

自分の信じる通りにやってみるって、
正解がないんですよね。

うまくいかなくても、
誰のせいにもできません。

うまくいっているのかどうか分からないまま
その時その瞬間には答えが出ないまま、
前に進まなければならないことも
たくさんあります。

だからこそ、人と違う生き方を選ぶからには
すべての結果を自分の責任だと受け止める。
その覚悟はそれなりに必要だと思うし、
気軽に「自由に生きれば?」とは言えません。

反対されて止めたとしても、
それもあなたの決断です。

それでも、それがあなたの生きる道ならば、
誰が止めたって止まらないはずなんですよね。

どのみち、あなたがどんな生き方をしようと
あなたが選んだ人生の結果は
誰のせいにもできないのだから。

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