人生の楽しみを見出すことはなかなか難しいことかもしれません。

次のような例を考えてみましょう。おいしいものを食べて「おいしい」と感じるには、どんな条件が必要でしょうか？
まず第一に、体調が挙げられます。健康であるからこそ、「おいしい」と感じることができるのです。十分な睡眠や規則正しい生活などがそれに関係しています。
次に、精神的な安定も重要です。心が落ち込んでいるときは、何を食べても美味しく感じないという経験があるかもしれません。食事を家族と共にすることも、その満足感を高める要因の一つでしょう。心の安定は大きな役割を果たすため、ストレス解消法や瞑想などで心を落ち着かせることが重要です。
最後に、教養や好奇心も重要です。これは、高度な教育を受けることとは異なります。食事に対する関心や興味を持つことで、食事が栄養補給だけでなく文化的な体験となり、「おいしさ」を多角的に理解できるようになります。

「おいしさ」で考えましたが、体、心、知の側面は、人生の楽しみを見出すためにも土台となるものです。これは何も難しく考えることなく、別の言い方をすれば、これらを整えれば、楽しさをみつけるセンサーが働くようになるということです。