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#143.【マネジメントは日常会話であり仕事観であり思想です】骨太マネージャーが自分も会社も飛躍させる

マネジメントに難しい言葉はいりません。

 マネジメントは、明確な答えの無い適応課題への挑戦です。業績のアップ、品質の向上、上司と部下の関係、部下育成etcそれは、幾千幾万という様々なケースが想定され、その上、状況によって変化しますから、このケースならこの理論、あのケースならあの理論など理論を詰め込んでも対処しきれないのです。
 もし、理論に振り回されて日々の業務に専門的なマネジメント用語が溢れていた場合、その用語を全従業員が素の状態で理解している社内の共通言語であれば問題ないと思いますが、そうでなかった場合、マネージャーが専門用語を使うことによって、マネジメントを行っている風を自己演出しているに過ぎないと考えます。その言葉は、部下に全く響いていない。
 様々な理論や知識、モノの見方や考え方は知っておいた方が良いでしょう。そして、その理論や知識や考え方を頭の片隅に置きながら、日々の業務においては、日常会話の感覚に言葉を変換させながらマネジメントの現場と向き合うといったことがマネージャーに求められる姿勢だと考えます。
 もし、通常業務においてスキルや理論に傾倒してしまい何か違和感を感じているのであれば、そのスキル・理論をより実践に即した応用編(日常会話への変換)へと意識を向けられるとマネジメントの質が一段も二段も上がるのではないでしょうか。マネージャーの意思のこもった生の言葉にこそ魂が宿り、部下に気付きを与え、行動の原動力となり得ます。
 もちろん理論や知識がなくとも、マネジメントに結果を出すことは出来ます。例えば、創業社長の方々は、マネジメント理論や知識といった感覚は持たずに結果としてマネジメントを行っていることと想像します。突き詰めれば、目標の設定とそれをやり切る覚悟ですから。
 歴代の大経営者の言葉にも、あまり理論めいたものは見受けられません。その言葉は、理論を包括する仕事観や思想であり、幾千幾万のケースにより広範囲で適用できる本質に迫っものだと考えます。
 そして、その本質を理解した(しようとする)役員、GM、マネージャー達が、どこまで行っても人間臭いものであるマネジメントの現場を取り仕切っているのではないでしょうか。

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