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大学生も、ワクワクに出会える! / 特別編!innovationGO for Univ.2023春を終えて

こんにちは。運営チームのみやです。

4月29日に、普段はU-18に向けて実施しているinnovationGOを、特別に大学生向けにお届けする「特別編!innovationGO for Univ.2023春」を開催しました。このnoteでは、プログラムの様子についてまとめたいと思います。

1. はじめに

innovationGOには、U-18の冒険を伴走する大学生メンターがいます。大学生メンターとして未来をつくるアイデアを考えるサポートを行ってきたわたしは、innovationGOでの冒険を通して「大学生も、innovationGOでワクワクに出会える!」と感じていました。だから、U-18だけじゃなくて、大学生にももっとinnovationGOの魅力を伝えたい!楽しさを感じてもらいたい!そんな想いで今回、「特別編!innovationGO for Univ.2023春」を開催しました。

冒険先は広島県大崎下島です。大崎下島は、innovationGOで2021年にU-18と冒険した地域です。innovationGOでつながってワクワクしたわたしは、プログラム後に、2泊3日で実際に大崎下島を訪問しました。そこで感じた大崎下島の魅力やワクワクを全国の大学生にも届けたいと思ったので、今回、わたしの大好きな大崎下島を舞台に、ずっとやってみたかった大学生のためのinnovationGOを実施することにしました。ここからは、どんな冒険だったのかをご紹介します!

2. ワクワクが生まれ続ける「あいだす」

今回はU-18向けのプログラムと同じく、地域を冒険するインタビュー、未来をつくるアイデアを考えるワークショップ、最後にアイデアやワクワクのシェアを行いました。

インタビューでは、大崎下島で活動されている福崎陸央さん(ふくちゃん)からお話を聞きました。冒険の舞台は大崎下島にある久比(くび)集落。豊かな自然と、歴史ある古い町並みが残る地域です。今でも多彩な柑橘類が実る久比ですが、柑橘類の価格下落などとともに、全盛期と比べると人口はおよそ5分の1の約400人まで減少。高齢化率は70%を超え、現在は空き家も増えているそうです。

現在久比に暮らしているふくちゃんは、東京でのデザインの仕事を経て、そんな大崎下島に活動の拠点を移しました。現在は「あいだす」という、島の住民や島を訪れる人が出会い、関われる場所を運営しています。

あいだすは、築170年の建物で、もともとは四国にあった建物を移築したものなんだそう。海を渡ってきた歴史ある建物です。カメラで建物の外からの様子も見せていただきました。すごく大きな一軒家で、外には広い畑があります。

ここは、椅子がないならあるものを使って自分たちで作る、岩に絵を書いてみる、など、「(そこに)あるものからはじまる」場所。そして、自分で畑を耕してみる、餅つきをやってみる、などそこに集う島内外の人が自由に何かをやってみる場所になっているそうです。

ふくちゃんはこれからのあいだすを、島内外の人が「当たり前を疑える場所にしていきたい」と語ってくれました。たとえば、島には病院や介護施設、コンビニがないそうです。都市部の暮らしから考えると、不便だと感じそうですが、不便だからこその良さがあるといいます。島では毎日畑仕事をして暮らす人が多く、重い荷物を自分で運ぶので身体が丈夫な人が多かったり、病院にもすぐに行くことができないので普段の食事など健康には気を使い、元気に暮らしている人がたくさんいるそうです。少子高齢化が著しい島だからこその不便や不足はたくさんある。でもその不便は本当に解消すべき問題なのでしょうか。不便さの中に日々の暮らしのヒントがあるのではないかと、ふくちゃんは教えてくれました。

ふくちゃんの話を聞いて、わたしはあいだすが実験場みたいだと感じました。限られたものの中で、なんでもやってみていいよといわれたら何が生まれるのか?自分だったらなにをやってみたいだろう?そう考えるだけでワクワクしてきます。大学では、課題やテーマが渡されてその答えを探すことが多いですが、何も渡されない久比では、自分のテーマ探しができそうです。思いついたら手を動かしてみよう、あるものから始めてみよう、そんな雰囲気がある久比だからこそ、ワクワクや、やってみたい!が生まれるのかもしれないなと感じました。

3. 大学生が考えたイノベーション

今回全国から集まった参加者は2チームに分かれて、未来をつくるアイデアを考えるイノベーションに挑みました。それぞれのチームで考えた2つのアイデアをご紹介します。

1つ目は、「2泊3日模擬あいだす」
これまではせわしなくただ日々を送るだけだった都市部の大学生が、これからは日常の中で立ち止まって自分を振り返る時間を持てるという未来をつくるために、全国にあいだすのような施設をつくるというアイデアです。

2つ目は、「あいだす大崎下島旅行記」
これまではあいだすで生み出されたものや歴史が島内外の人にあまり伝わっていなかったが、これからは島に住む人がだけでなく、島を訪れた人があいだすの歴史やそこで生み出されてきた様々なものやアイデアについて知ってあいだすをもっと楽しめるように、壁一面に制作物の写真を貼ったり、パンフレットを作るというアイデアです。

どちらのチームも、あいだすという場所がもつ「つながり」や「あるものからはじまる」ってなんかいいよね、という気づきからアイデアを発想してくれました。シェアを聞いて、自分たちが感じたあったらいいなをアイデアにできたところが、すごくいいなと思いました。ふくちゃんからも、ぜひやってみたい!と応援コメントを頂き、みんなのワクワクが盛り上がるシェアになりました!

またプログラムを終えた参加者からは、
「インタビューでは今まで知らなかった地域の話が聞けてとても楽しかった!」
「自分のアイデアから様々な新しいアイデアが生まれたことが面白かった!」
「普段U-18がどんな気持ちで参加していたのかを知れた気がする。Season4の大学生メンターをこんなふうに進めていこうかな、というイメージがなんとなくわいた!」
などなど、プログラムに対するたくさんのいいね!を頂きました。

4. おわりに

大学生が真剣にイノベーションに挑むと、「時間が足りない!もっと深く話したい!」という声が出るほど、フィールドワークは盛り上がり、みんながワクワクするアイデアが飛び交いました。innovationGOに参加したことがある人もない人も、innovationGOならではの魅力である、地域や仲間とオンラインでつながりワクワクに出会うことや、イノベーションに挑むことの面白さを感じてもらえる時間になったのではないかと思います。

innovationGOでは、U-18のサポートとして活動する大学生メンターも、冒険を通じて地域や仲間とつながり、ワクワクに出会うことができます。そして、出会ったワクワクから未来を考えることができると思うのです。現在、7月から始まるinnovationGO Season4に向けて、全国から大学生メンターを大募集中!U-18と一緒にinnovationGOの冒険に参加したい!と興味を持ってくださったみなさんを、ぜひSeason4の冒険でお待ちしています!

大学生メンターの募集についてはこちらから!

みや

<この記事を書いた人>
みや。兵庫県神戸市出身。岡山大学経済学部経済学科所属。i.clubインターン2期生。大学ではマーケティングを専攻。インターンでは地域やイノベーションについて学び、ワクワクを深めている。Season2&3&4大学生メンター。Season3&4では運営チームとしても活動。


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