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【2022セミナー】起業のためのファイナンス

8期 【セミナー】起業のためのファイナンス』の講義が終了しました。

11月13日(日)からスタートした「起業のためのファイナンス」が12月11日に3日間全6回の講義が終了しました。本セミナーは,講師に神戸大学大学院経営学研究科教授の忽那憲治先生を迎え,神戸大学・丹波篠山市農村イノベーションラボ(JR篠山口駅構内・東口側)にて対面形式にて行われました。

グループワーク

本セミナーには目的が3つあります。

①日本の企業の低収益性の現状を理解し、ヒト・モノ・カネを統合した整合性のある「事業戦略」の構築の必要性を理解する。
②計画している事業が本当に「利益を生み出すのか」を分析するための考え方(利益構造図)を学習する。
③計画している事業の「どこにどの程度のリスクがあるのか」を分析するたための考え方(仮説の一覧表と財務モデルの作成に基づくリスク分析)を学習する。

講義は,以下の内容で進められました。
第1・2回目 利益を生み出す構造を理解する。
グループ課題「株式会社イノベーション・アクセルの事業計画について、5年後に想定する事業の利益構造図を作成する」

第3・4回目 利益を生み出すためのリスクを分析する
グループ課題「株式会社イノベーション・アクセルの事業計画について、事業を成功させるための課題をパワーポイントスライドにまとめる」
利益構造図・仮説一覧表・財務モデル・感応度分析について10分間のプレゼンテーションを行う

第5・6回目 グループ発表(3チーム)
       分析結果のプレゼンテーションとフィードバック
       ベンチャー企業の成長ステージと資金調達

「起業のためのファイナンス」という言葉を聞いて、難しそう・・・という印象もあったのではないかと思います。実際、講義中「難しいわぁ」や「必要なことだが、やっぱり難しい」といった声がありました。

忽那先生が実際経営に携わっている企業を題材にした中で、より理解が深められるよう講義内容を工夫されています。利益構造図や仮説一覧表、財務モデルの作成,感応度分析などを実在する会社で分析できたことは、より理解しやすい内容になっていたと思います。また,グループワークを通して,一人では難しいこともグループのメンバー同士で考え,それぞれ刺激し合いながら議論を深めていくことで、いろいろな見方があるということが知れたのではないかと思います。
最終講義では,グループごとに様々な分析結果や考察が出され,その的確な分析や・考察に忽那先生も感心されていました。分析を通じて,仮説を立てることの重要性(悲観値、期待値、楽観値)や,リスクがどこに存在するのか、受講生が実際に事業を行う際に役に立つのではないでしょうか。


忽那先生の講義の中で印象的だった発言をお伝えできればと思います。
「成功の確率を上げるために、利益を生み出す構造を理解する必要がある。」
「利益とキャッシュフローの2つのメーターを見ながら事業をすすめる必要がある。」
「リスクに直面する前に、仮説でリスクを考えておく必要がある。」

起業をする上で、大切なことを伝えていただいたセミナーで、受講生が今後事業を起こすとき、起こしたあとセミナーの内容を思い出して、教えていただいたことを実践して欲しい思っています。


受講生の感想(抜粋)



非常に高度な内容で、ついていくのに必死でしたが、深い学びを得られた実感があります。 特に利益構築のためのツリー図に関しては、とてもためになる内容でした。 事業構築の段階で、最もドライに分析しなければならない部分と、また可視化することでウィークポイントを表出させるためにもマストな内容だったと感じています。

世の中のファイナンスの基本中の基本を学べて 新聞の経済面を読むのに役立ちます。

グループワークの内容に戸惑いましたが、講義が進むにつれて要点が分かってきて面白くなってきました


起業のためのファイナンス(Webページ)
https://school.tscapital.jp/program.php?id=180