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【思い出話】フルーツの缶詰の恨み

ふるさと納税の返礼品さくらんぼ佐藤錦1kgが届いた

A4サイズほどの箱にワサワサ入っている

眺めながら

小さい時、

こんな状況?→たんまりのさくらんぼ🍒を食べるのが夢だったなぁー

当時

裕福ではなかったけど

旬の果物はそれなりにたべれた。

でも

なぜか

くだものの缶詰に憧れた。

当時は高級品?!だったのかな?

誕生日や病気になった時しか食べれなかった気がする。

もっぱら、みかんの缶詰。

たまにパイナップル、桃、みつ豆。。。

缶詰でもいい食べたい時に食べてみたい。。


そんなことを考えていた小学1年生の私

夏休み1人の留守番が心配だったのか

母の職場に連れてこられた時があった

あまりにも退屈そうにしてたからか

「アイス買ってきていいよ」

母が100円をくれた。

歩いて5分のお店へ

そのお店は大通りの向こう側

さらに踏切も渡らなければならない

大通りを渡ろうとすると踏切が鳴りはじめた

そこは開かずの踏み切りで有名。

小学1年生の私でもしっていた

とっさに踏切を渡ってしまい

それから、せき止められている車の最後尾で大通りを横断

踏切が降りているんだから車は来ないと信じきり

100円を握りしめ、アイスまっしぐらー!

ドゥン‼️

タクシーにぶつかってしまいました💫

ちょっとぶっ飛んだらしい。

怪我はない。痛みもない。

立ち上がれたけどクラクラ。

運転手さんがお家どこ?と必死に聞く。

小学1年生の私は自分が悪いので

ひたすら「大丈夫」しか言ってなかった気がする

母がすぐ近くにいるから大丈夫!と伝えたが

そこまで乗せていくから乗りなさい!

私は

握りしめてた100円があることを確認して

アイスのお金無くさなかったぁーと安心して

握り直し

「でも、お金持ってません」と運転手さんに言った

「バカあーっ!おじさんが悪いんだからお金なんかいらないんだよ!のりなさい!」

そこからはあまり記憶がない。


そのまま母とタクシーで病院に行き

頭を打ったらしいので精密検査を受けるため
その日は入院となった。

入院した夕方には
タクシー会社の偉い方と運転手さんで

何やら大きな箱2つ持っておわび?にきたらしい。


ここからの記憶は割と鮮明にある

母とその箱を開けると

な、な、なんと缶詰の詰め合わせが2箱!

いつも食べるみかん、パイナップル、ももの他に

ぶどう、赤いさくらんぼ、白桃、ミックスフルーツ
おまけに缶詰プリンがあった気がする。

もう、舞い上がって、こんなのもあるこんなのもある!

盆と正月が一度に来た勢いでした。

完全看護病院だったので

母は帰宅。

翌日検査が終わり異常なしで帰宅!

私の缶詰🥫!🎶スキップで帰りましたよ!

「お母さん、帰ったら缶詰め食べていい?」

「う、うん、いいよ」

病院帰りだと思えないほどの勢いで家に入り

缶詰めを探すが見当たらない。。

そのあとショックな光景が目に飛び込んでくる

台所の片隅のゴミ箱に

溢れ落ちそうにのっている

ふたがギザギザにあけられた缶詰の残骸!

「私の缶詰!食べたのぉー💢‼️」

父、母、姉、遊びに来ていた叔父

計4缶

冷蔵庫を開けると、ブドウ、みかん、黄桃が1個ずつ

「これだけ??あとどうしたの?」

「近所の人やらみんな心配してきてくれたから
あげちゃったのよ」

_| ̄|○

それ以来、フルーツの缶詰を見る度に

あの無念さが思い出される

と言う話でした。









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