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M-1グランプリ2021 パート2

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三番目はゆにばーす。
キャッチフレーズは NO M-1 NO LIFE。
まさにゆにばーすにふさわしい言葉だなと思いました。

ネタはディベート
漫才コントからしゃべくり漫才に転換し、
開始五秒ではらちゃんがお客さんをツカみ、
ディベートという川瀬名人が見た目からでも
討論強そうって初めて見る方でもわかりそうな漫才の設定で、
なおかつディベートの題目が男女の友情ありかなしかという、
男女コンビにぴったりのお題で展開していき、
川瀬名人の床を蹴るアクションも、はらちゃんを強くはたけない、
かつ、はたく回数を減らしつつ、ツッコミを大きく見せる術なわけで。

舞台で記憶が無くなったM-12018年からの反省から、
名人が計算に次ぐ計算ではじき出した改革を、
存分にこの舞台でぶつけて来ました。

それだけに点数が発表されて、あるべき数字が
並ばなかった時の失望が隠し切れない表情。

松ちゃんの点数が出た瞬間に
三分の一に残れない事をすぐに悟った顔は、
見ていて胸にせまるものがありました。

得点は638点
あまり点数が伸びなかった要因を
自分なりに思う所を。

三番目という番手。

大反省会ではらちゃんが三番手を望んでたという話があり、
その通りの三番手を引いて、願ったりかなったりだったんですが、
今大会に関しては、この三番手がかなり鬼門だったように思います。

トップバッターのモグライダーが高評価すぎた事もデカい。
例えばゆにばーすの番手が後半の番手だったら、
審査員のトップバッターの基準点が消し去られて、
現時点の三位との比較の点数をつける事になりやすく、

そうなると、ゆにばーすの方が見たいと思った審査員は
三位が結構高得点だったとしても、それ以上を必然的に付けるのです

三番手という事で、基準点が全審査員の中に生きてて、
モグライダーとの比較になってしまった事で
点数が伸びなかったように思います。実際一点差ですし、
モグライダーの方が点数を上にしてる審査員は4人いるので、
そこが90点台中盤が出なかった理由の一つかと。

モグライダー、ランジャタイが、1、2番手だったこと。

モグライダーもランジャタイも言うなれば、
「愛すべきバカ」って感じなんですよね。
実は今大会の指針がこの二組で決定したように思うのです。
ゆにばーすはどちらかというと、知的寄りだと思うので、
少々不利だった状況でネタをせざるを得なかったように感じます。
オズワルドも知的寄りですが、ゆにばーすが一度立て直し、
しかもまた知的な感じの真空ジェシカの後
だったので、
その余波は受けずに漫才は行えたと思います。

さらに直前だったランジャタイは特にべしゃりというより、
視覚的に訴えるようなネタで、かつぶっ飛びすぎてるので、
ゆにばーすのように正統派しゃべくり漫才で、
しかもディベートという特にロジックで笑わせるネタを
行う土壌が整ってなかった
ようにも思います。
その影響をお客さんよりも審査員の方がより食らってる感があって
結構褒められてるのに、案外低い点数に着地したという
現象を起こしたのかなと自分では思います。

川瀬名人の引退は伸びましたが、今回のM-12021で
ゆにばーすは進化して深化していく事だと思います。
僕もM-1の事が大好きなので、川瀬名人のM-1に対する姿勢は
前から好印象で、2020年の敗者復活はゆにばーすに
清き一票を投じた有権者でしたし、以前自分が書いた
ちょっと的外れだった記事にコメントをいただいたのも
何かの縁だと勝手に思って、これからも川瀬名人、ならびに
ゆにばーすの事を注視して応援していきたいと思いました。

次はパート3で。どうもありがとう(ハイヒール)







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