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第2次岸田第2次改造内閣における女性閣僚の役割について、雑感

岸田総理は内閣改造に伴う記者会見で、女性閣僚を過去最多に並ぶ5人起用したことについて、「あくまでも人事は適材適所である」とした上で、この5人について「ぜひ女性ならではの感性や共感力を十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい」と述べました。

https://twitter.com/tbsnewsdig/status/1701921893341925693?t=ScCuKjwCVljhrwKOmL-NoQ&s=19


あるところに、『女性ならでは』をフックにして盛り上がる界隈がありました。

また言葉遊びしてる。

"ぜひ女性ならではの感性や共感力を十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい"

https://twitter.com/tbsnewsdig/status/1701921893341925693?t=ScCuKjwCVljhrwKOmL-NoQ&s=19

わざわざこんな杓子定規な台詞、これは『取り立てて期待することがない』という意味だと思います。
『女性』を対等に見てないんじゃなく、とりあえず女だからというだけで頭数に入れざるを得なかった『誰か』を対等に見てないだけでしょう。

悔しかったら成果を見せれば良いだけの話を、差別だ!と相手を責めるフックに変えるその心持ち。
それがますます『女性』を残念な生きものにしてしまうことに気づかないとは情けない。

*

岸田さんの記者会見を読みました。
閣僚について述べられていた部分を一部抜粋します。

"政府の大黒柱として、松野官房長官"
"鈴木俊一財務大臣と西村康稔経済産業大臣には引き続き重責を担っていただく"
"ベテランで調整能力に定評のある新藤義孝大臣"
"高市早苗大臣に引き続き担当"
"厚生労働分野に長く関わり、国際人脈も豊富な武見敬三さん"
"こども・子育ての当事者でもある加藤鮎子さん"
"土屋品子復興大臣には、女性ならではの視点を最大限にいかし"
"自見はなこ大臣の活躍を期待"
"河野太郎大臣にお願いしました。持ち前の突破力に期待"
"国際人脈が豊富で、閣僚としても経験豊富な上川陽子さん"
"この分野のエキスパートでもあり、政策全般に明るい木原稔さん"
"この分野に精通している鈴木淳司さん"
"ベテランの小泉龍司さん"
"行政経験豊富な盛山正仁さん"
"農林水産行政に精通した宮下一郎さん"
"国会で環境問題に長く取り組んできた伊藤信太郎さん"
"引き続き斉藤鉄夫大臣に取り組んでもらいます"
"産業の実態に詳しく、防災に知見の深い松村祥史さん"

https://www.jimin.jp/news/press/206628.html

一人ずつ紹介していますね。

具体的に褒めてる人もそうでない人もいますが、女性の中では上川さんの能力は高く買われてるようです。また、高市さんは同じく留任の斎藤さんと同様、シンプルな紹介。
残り3名の女性は世襲議員だそうですが、「是非あなたにやって欲しい!」といったニュアンスは感じられず、お手並み拝見といった風情。

ただ、この方たちは「女性ならではの感性なんて差別」なんてくだらないことは言わないでしょう。
流石にそんな無能を入閣させるとは思えない。

これから更に女性活躍を推進していくためのサンプルです。輝く彼女たちの姿に感化されて、男性と同様に活躍することを目指す女性を増やさなくてはならないのですから。
フェミニズムが目指すところと同じでしょう。どうして始まってもいないうちからケチをつけるのか。

実績もない、能力は未知数、ただ女性というだけで国行く末を左右するポストに抜擢される、そんな世の中が来るのでしょうか。

それは誉れですか?恥ずかしくはないですか?

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