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ParisBrestParis2023 挑戦記②

往路:Rambuillet~Brest


Start:Rambuillet ~ WP1:Mortagne-au-Perche


距離119km 獲得標高955m いきなり100km超え区間!


18時15分にスタートし、Rambuillet城の庭園の門までは砂のGravel道の登り。渋滞のためゆっくりしか進まず、転倒や接触しないように片足のみクリート付け慎重に進む。門を過ぎた後は傾斜も1-3%程度が多く、無理しなくても30km以上で進む。途中には枯れかけたヒマワリ畑も。陽が長いため気温が最高に達するのは17時ごろとなる。21時過ぎにようやく陽が落ち反射ベストを着るよう言われる。延々と畑(飼料用とうもろこし、ひまわり、牧草)・放牧地が続き、小さな集落が現れる(田舎の〇〇町△△の△△に該当するような小さな集落)、そしてまた畑・放牧地を繰り返す。

奥の境界が分からないほど広大なひまわり畑



石造りの家が立ち並ぶ可愛らしい街並み
スタート直後で集団走行が多い

21時を過ぎると陽が落ちて、待機していたスタッフから”Gilet please”と反射ベスト(ジレ)を着用するようお達しがある。ここからは夜間走行となる。集落のレストランのテラス席、街の広場、家の前では、通過するたびに声援・拍手を送ってくれる。

23:48 WelcomePoint1:Mortagne-au-Percheに到着(119キロ地点:5時間33分経過 制限時間2:13)。


ここまで一回も信号停止なし。いきなり貯金を2時間ゲット!コントロールチェックはなく、サンドイッチ(バゲットにハムなどを挟んだもの)2本購入し、ステムポケットと背中のバックポケットに1本ずつ入れて先へ進む。初めてのお買い物で多少モジモジしてしまったが、割り込みされないようしっかり声出しアピールで無事に買い物できた。現金手持ち少なめだったのでクレジットも使えて一安心。


WP1 Mortagne-au-Perche ~ PC1 VILLAINES-LA-JUHEL

距離84km 獲得標高552m 全て夜間走行で通過



この後は、寒さからなのか眠気も来たため、防寒着を着込んだり、歯磨きしてみたりして眠気を紛らわすなど一時停止を取りながら、ややペースを落としつつも緩やかなアップダウンをこなす。


PC1 VILLAINES-LA-JUHEL ~ PC2 FOURGERES

距離89km 獲得標高697m 朝方の丘陵地帯を走る

3:57 PC1 Villaine-la-Juhel到着(203キロ地点:9時間42分経過 制限時間7:44)
貯金が3時間半あり、無理せず予定通り仮眠所へ。5€払うと真夜中にも関わらず、少女が案内してくれる。”Are you sleepy?”と言われ、’yeah, I’m very tired’と答えると”Me,too”と言われる 笑。真夜中に寝ないでボランティアしてくれてるんだもんね。聞くと12歳とのこと。先にトイレに行きたいというと案内してくれ、"Do you remenber?(仮眠所覚えてるか?)"と念を推してくれる。困ったことに2時間寝るつもりがアドレナリンのせいか、1時間も寝られず諦めて食事をして出発。食事は深夜だったこともありメニューは少なめ?メインはパスタしかなかったような。バナナは途中の補給食として購入。ヘルメットを持っていたため、ここでもボランティアの男の子が、トレイを持ってくれて、このメニューはいるか?どれが欲しいか?などアテンドしてくれて至れり尽くせりでした。コーラで目を覚ましながら出発。おそらく貯金は1時間半程度の状態で出発したと思う。


パスタとハムなどを食べた

日の出後の農業・畜産地帯を走る、長崎のド・ロ壁のような石と土壁のような外壁の街並みが多い。朝は涼しくて気持ちい。睡眠時間少なかったが、日の出とともに眠気も無くなってきた。


応援してくれる地元の方 ブルターニュ旗で応援してくれる方が多かった

PC3 FOUGERES ~ PC4 TINTENIAC

距離61km 獲得標高399m

10:41 PC2 FOUGERESの街に到着(292キロ地点:16時間26分経過 制限時間13:41)。貯金は3時間程度。まだサンドイッチ(バゲットサンド)残ってるので軽めに食事して出発。FOUGERESの街中は坂が多く城など石造りの建物が多かった印象。今振り返ると暑さで食欲落ちてるのかなあ。途中アルファ米を食べたりしながら走る。FOUGERESを出ると淡々と同じような風景を走る。

水を入れるだけで食べれるアルファ米


各集落には必ず教会がある


PC3 TINTENIAC ~ PC4 LOUDEAC

距離82km 獲得標高772m

13:56 PC3:Tinteniac到着(353キロ地点:19時間41分経過 制限時間17:31)
貯金は3時間半とあまり増えなかった。
名物のガレット巻きソーセージ頂き長居はせずに出発。バナナも購入したような気がする。



出てすぐ25km先の378キロ地点WP2:Quedillacによる。ボランティアスタッフの中高生くらいの男の子が日本で一生懸命アテンドしてくれた。勉強してたのかな。軽食のテーブルで食事で日本人の方と近くになり暑さがヤバいですね等と話した覚えあり。ここも軽くしか食事を摂っていなさそう。バナナやアルファ米おにぎりなどを食べていたとはいえ、暑さから食欲落ちていたのかな。

PC4 LOUDEAC ~ PC5 CARHAIX-PLOUGUER


18:53 まだ夕方とは言えないころPC4:LOUDEAC(435キロ地点:24時間38分経過 制限時間23:19)到着。貯金は4時間ちょっと。ドロップバッグがあるのでシャワーを浴び、装備品の入れ替えなどで1時間はあっという間に消費。シャワーは、壁側に仕切りもなくシャワーが壁側に数個並びスッポンポンで浴びる。荷物置き場にも鍵などはない。自分は、ブルベカードやパスポートが入ったケースはシャワー室まで持って行ったが、そんな人は1人もいなかった。仮眠所は行列が出来ているし、まだ眠気もないためここは出発する。
陽が落ちてから途中に有料の出店が出ていて休憩がてら立ち寄る。夜は私設エイドもほとんどないため助かる。

地元の人も飲み食いしていたような

陽が落ちた中進んでいると途中でスタッフの誘導あり”Secret!”と言いながら誘導している。シークレット・コントロールだCanihuelという街のよう。カードにスタンプ押してもらうが、ここにはトレイしかないよう。食事は7km先のPCでと言われる。アルファ米おにぎり食べてトイレしてすぐ出発。

482キロ地点のWP3:Saint-Nicolas-du-Perlmanを23:46にすぐ到着。貯金は2時間半。ここでは初登場と思われるクレープをチョイス。
マーマレードジャムやチョコレート?などもあったようだが、トラディショナルなバターを塗って砂糖を振りかけるのみのシンプルクレープをチョイス。口の中でジャリジャリと砂糖の音がする。ペロリと食べれて、この後も食欲がない時にクレープには助けられた。疲れてきたが貯金が増えないためこのまま出発。とりあえずあと120km、ゆっくりでもいいので40時間以内で辿り着かねば!

PC5 CARHAIX-PLOUGUER ~ PC6 BREST

距離90km 獲得標高805m PBP最高標高のRoc'h Trevezel(約340m)登場


暗い中進みPC5:CARHAIX-PLOUGUER(514キロ地点:31時間43分経過 制限時間4:33)に1:58到着。貯金は2時間30分ほど。疲労困憊で道中の印象は覚えていない。写真もなし。往路最終地点のBrestの制限時間(10:34)があるので眠たいが軽食のみで出発。レストランは行列が出来ていてパス。食堂の床には仮眠をとる人で埋め尽くされている凄い状態。寝たら寝過ごす可能性もあり出発する。

今回の最高標高地点Roc'h Trevezel(340m程度)を超えるルートがあるBrestまでの区間。寝落ちしそうになり頻繁に自転車を降りる。立ち◯ョンしてみたり、少し座り込んでウトウトしようとしたりしたがダメ。真っ暗な中、山の電波塔が見える緩い登りの区間でテールライトが連なる幻想的光景の横では、道の脇で自転車を横に倒し大の字に横たわり仮眠するランドヌール達多数。自分ももう限界と交差点付近の分離帯の芝生の上で寝た。自分以外にも沢山のランドヌールが道路脇で仮眠しており、今回で最も地獄絵面な場面だった。Googleマップで探してみたところ候補地はこの2ヶ所。車が来ても轢かれないし、分離帯なので、立ち◯ョンもされてないだろうし、隣にも寝てる人がいたのでチョイスした。

奥に電波塔が見えている


こっちの方が可能性高いかな。暗闇に並ぶテールライトが幻想的だったなあ。



Roc'h Trevezelを超えてから下り基調でBRESTへ向かう

15-30分ほどの仮眠でスッキリして、登りをこなすことができ無事PC6:Brestに8:23到着(604km地点 38時間8分経過 制限時間10:34)。


BRESTのPC:ようやく折り返し


約2時間の貯金。あまり余裕はないが、復路は制限時間にボーナスタイムが合計10時間分加算されるので余裕が出来るはず。

Brestに到着すると同じ長崎のDi○iさんと遭遇。ぐったりした顔で、”お尻痛い””もう止めたい”と泣き言を言っていたが、お互い健闘を誓い自分は仮眠所へ。貯金全て使い寝るつもりだったが部屋が暑くて上手く眠れず1時間ほどで目が覚めて諦めて出発。往路600kmで結局睡眠が2時間程度と上手くとれず不安もありながら復路戦に挑むことに。

挑戦記③へ続く

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