見出し画像

ParisBrestParis2023挑戦記③

復路①Brest〜Fourgeresまで



ブレストまでの往路を38時間で到着し、軽食の後、睡眠1時間と装備し直しなどで11時頃に出たのだろうか。

PC6 Brest ~ PC7 Carhaix-Plouger

距離93km 獲得標高1190m  とハードな区間。暑さと睡眠不足もありトップ3に入るキツさだった。
Brestは海の街。ビーチもあり水着姿で楽しむ人も多かった。

PBP折り返しの象徴プルガステル橋を11:30頃通過。日本人の方も3−4人いて写真を撮っていたので、そのうちの1人に写真を撮って頂き、”ランブイエで逢いましょう!頑張りましょう!”と健闘を誓い再出発。さあ後半戦だ。

プルガステル橋を臨む。ここまで来れば残り距離は減る一方だ!

沿道の市民から応援のいちご🍓を走りながら受け取る。道路には一部消えかかったツールドフランスのマークも。以前にコースになったのだろうか。
暑さとアップダウンに体力削られスーパーに駆け寄るもバナナ🍌しか食べる気にならず。しかもそのバナナあまり熟しておらず1〜2本食べて後は自然に還っていただく事とした。

スーパーに寄ったがあまり食べたいものがなかった。

シークレットPCのPleybenに14:30頃到着。芝生で飲み物と軽食(バナナかクロワッサンだったかな)を食べて、ガーミン腕時計のアラームを15分で設定し、芝生で仮眠する。寝る前に隣にいた日本人の方は起きたら居なかった。たった15分だったがやっと寝つきの良い睡眠が取れてスッキリとして再出発。しかし、暑さとアップダウンでヘロヘロに。スピードが出ない〜。

PleybenのPCから教会を臨む。芝生に寝転がりウトウト。

PC7 Carhaix-Plouger~PC8 Loudeac

距離85km 獲得標高894m  アップダウンキツかったが徐々に陽が落ちて体の熱は取れてきた。


PC8:Carhaix-Plouger 17:11着 697km地点(46時間56分経過 制限時間18:19)で約1時間の貯金。どうにかイーブンペースで復路ボーナスタイムで約1時間の貯金。しっかり補給しようとレストランで食事とるも、のびのびボロネーゼのみどうにか掻き込むも、チキンとパリブレストは受け付けず残す。熱中症気味かなと理解した。無理ないペースで出発するがフランスは陽が長くまだまだ暑い。羊羹や🍌で補給しながら厳しいアップダウンを進む。WP4:Gouarec 18:50頃着 731km地点(48時間35分経過 制限時間21時02分)で約2時間の貯金。15km/hのイーブンペースで進み、復路ボーナスタイムで貯金を増やすのは変わらず。熱中症気味で、カットフルーツのシロップ漬けとジャムクレープくらいしか食べれない。

胃が食べ物受け付けない〜泣

食後に芝生で30分仮眠する。約12時間遅れスタートの84時間リミット組でスタートした某有名ランドヌーズのPE○○さんがここに到着、早過ぎる!
Gouarecを出ても壁のような短い激坂を繰り返し登らされメンタル削られる。
ルート脇の街路樹の下で仮眠しようとしたが、下り基調の場所のためホイールのラチェット音が爆音で全く眠れず諦めてリスタートしたのもこの区間だったかな。

このようなアップダウンの繰り返しで思わず”またかよ〜”と独り言

Gouarec後の坂をこなすと陽が落ちて、夜間走行に。空腹と眠気でヘロヘロ状態、前を行く自転車を少し距離を開けてゆっくりと追走するのが精一杯。

PC8 Loudeac ~ PC9 Tinteniac

距離85km 獲得標高612mと穏やかとも言える区間


Loudeac 23:38着 782km地点(53時間23分経過 制限時間1:25)
ボーナスタイムのおかげ貯金は2時間弱。たいしたもの食べていないせいで夜の寒さも堪える。ここはしっかり寝ないとリタイヤに繋がる重要な所と考え、ドロップバッグからプロテインバーを取り出し仮眠中の体修復用として1本貪って仮眠所へ。貯金は全て吐き出すがしっかり寝るためスタッフへ目覚まし依頼を2時間後の午前2時を指定、念の為15分前にもスマートウォッチのアラーム(バイブのみ)かける。凄いイビキの人もいて眠れるか心配になるが、耳栓とアイマスクをしてコットに横になり毛布を掛けて目を閉じたその直後、スタッフに揺すられて起こされた!!一瞬で2時間経過していたのだ。スマートウォッチのバイブには全く気づかず。時刻は深夜2時、毛布から出るとガタガタ震えるほど寒かったためシャワーと着替えは諦めて、防寒ウェアを着込み出発した。1時間程度の借金を背負ってのリスタートとなる。しばらくしてサングラスをしていないことに気付く。仮眠所のコットの下でヘルメットからこぼれて忘れてきてしまったようだ。残念だが、取りに戻る気力・体力はない。借金状態でスタートだが、ここからの区間はアップダウンもややマシになってくる予定。仮眠して体力は回復したが、羊羹、クロワッサン、プロテインバーしか補給食がなく、日中もあまり食べていなかったせいもありすぐに腹が減る。深夜は私設エイドがないため、水分・補給食が尽きてくるが、松明を焚いた有料売店ありが駆け込む。クロワッサンとパンオショコラ2つずつ計4つ購入し、2つを貪り食い、残りをステムバッグとバックポケットに直に詰め込む。水もボトル2本に満タンに入れてもらった(無料)。この補給でハンガーノックを回避。ここの場所が不明で残念。

WP5:Quedillac 5:56着 842km地点(59時間41分経過 目安制限時間6:04)
ここはWPのため制限時間ないが目安としては、ギリギリで借金を返済したことに。

Quedillac :朝5時だけど売店には列が

次のPCは25kmしか離れていないためクロワッサンとパンオショコラがあれば大丈夫かな。念の為シークレットではないかを確認してすぐに出発。朝霧が出て、吐く息は白い時もある。道端には疲労と睡魔で横になって寝ている人の姿も。

3回目の朝 霧で幻想的

PC9 Tinteniac ~ PC10 Fourgeres


距離61km 獲得標高450m 




PC9:Tinteniac 7:18着 867km地点(61時間3分経過 制限時間8:00)
やっとここで45分ほど貯金作って到着。寝転がる芝生がなかったので、クロワッサン類を食べ、トイレを済ませて出発。この区間は自宅前で水や食べ物を振る舞ってくれる私設エイドがたくさんあって助かった。

私設エイド:コーラやお菓子、ドライフルーツなど頂いた

ドライイチジクやドライアプリコットが非常に美味しかった。子供のハイタッチやアレ!アレ!の応援が励みになった。子供へのお礼として、ポケモンとドラゴンボールのシールを準備していたのだがバッグに入れるのを失念していた!4年後再挑戦する理由が出来た。

PC10:Fourgeres 11:06着 928km地点(64時間51分経過 制限時間12:40)
貯金を1時間半まで拡大して、フージェールの街に到着。まだクロワッサン中心の食事しか入らないが、ここでようやくゴールまで行けるのではと思えてきた。芝生で30分仮眠して回復。日中の芝生仮眠作戦は非常に効果があり今回の勝因だと思っている。

復路②へ続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?